会員管理システムは「事務効率化」「集客強化」「プラットフォーム構築」のどの目的で選ぶかで最適な製品が変わります。

本記事では、主要16製品を目的別に比較し、決済機能・入退室管理・費用相場・セキュリティまで、会員制ビジネスの担当者目線で解説します。

会員管理システム選びで最も重要なのは「決済機能」!会費の自動徴収に対応しているかを最初に確認しましょう。

会員管理システム16選 比較一覧表

まずは、本記事で紹介する16製品を一覧で比較します。

「タイプ」「決済」「入退室」「メール配信」「費用の目安」の軸で整理しているので、自社の要件に近い製品を絞り込む目安にしてください。

凡例:◎特化・充実/○対応/△一部・連携で対応/×非対応

製品

タイプ

決済

入退室

メール配信

費用の目安

Smart Hello

事務効率化

○

○

○

月額1万円〜(税別)

シクミネット

事務効率化

○

△

○

初期19.8万円+月額3.7万円〜

会費ペイ

事務効率化

◎

×

△

初期・月額0円(決済手数料のみ)

月額パンダ

事務効率化

◎

×

×

決済手数料のみ

kintone

事務効率化

△

×

△

月額(ユーザー課金)

スコラプラス(Schola+)

事務効率化

○

○

○

要問い合わせ

STORES 予約

集客強化

○

×

○

無料〜

HubSpot

集客強化

△

×

◎

無料〜(有料はシート課金)

クライゼル

集客強化

△

×

◎

月額1万円〜5万円

SELECTTYPE

集客強化

○

×

○

無料〜

WEBCAS CRM

集客強化

×

×

◎

要問い合わせ

MOSH

集客強化

○

×

○

無料プランあり(LP公開は有料)/1,380円/月〜+決済手数料6.5%+99円/件

hacomono

プラットフォーム構築

○

○

○

要問い合わせ+オプション

スマートコア

プラットフォーム構築

△

×

○

従量制

SPIRAL

プラットフォーム構築

○

×

○

要問い合わせ

Salesforce Sales Cloud

プラットフォーム構築

△

×

○

3,000円/ユーザー月〜(上位プランは年間契約)

比較表で注目すべきポイント

比較表は、費用の安さだけで見ないことが大切です。

会費制ビジネスでは、決済機能の対応範囲がシステムの価値を大きく左右します。

くわえて、施設運営なら入退室管理、集客重視ならメール配信、といったように、自社の目的で必須となる機能が揃っているかを合わせて確認しましょう。

個人情報を扱う以上、セキュリティ対応の有無も費用と同じ重みで見るべきポイントです。

会員管理システムとは?導入で変わること

会員管理システムとは、会員の情報・会費・利用状況などを一元管理し、関連する事務作業を自動化するシステムです。

Excelや紙台帳での管理から移行することで、手作業の削減・未収の防止・データ活用という3つの変化が生まれます。

会員管理システムとは
会員の個人情報・入会状況・会費の入金・利用履歴などをまとめて管理し、請求やメール配信などの業務を自動化するためのシステムです。多くはクラウド型で提供されます。

会員情報の一元管理と事務作業の効率化

最大のメリットは、散在していた会員データを一箇所に集約し、事務作業を効率化できることです。

Excelや紙で別々に管理していた会員情報・入金状況・利用履歴を1つのシステムにまとめられます。

入会・退会・更新の手続きもオンラインで完結するため、転記や照合といった手作業が大きく減ります。

会費の自動徴収で未収リスクを軽減

会費の自動徴収は、財務面の改善に直結する重要な機能です。

口座振替やクレジットカード決済を自動化することで、毎月の請求・入金確認の手間がなくなります。

支払い忘れによる未収が減り、キャッシュフローが安定するのも大きな効果です。

顧客データ分析によるリピート率向上

蓄積した会員データの分析は、会員の継続率向上に役立ちます。

来店頻度や利用状況をデータで把握できるため、離れそうな会員へのフォローや、優良会員への特典提供といった施策を打てます。

勘に頼らないデータドリブンなアプローチで、リピート率の改善につなげられます。

会員管理システムの3つの導入目的と選び方

会員管理システムは、導入目的によって選ぶべきタイプが変わります。

「事務効率化」「集客強化」「プラットフォーム構築」の3つの目的別に、選び方の方向性を整理します。

事務作業の効率化が目的の場合

事務効率化が目的なら、登録・更新・会費管理の自動化に強いシステムを選びます。

会費の口座振替・クレジット決済に対応し、名簿管理や更新手続きをオンライン化できる製品が向いています。

Smart Hello・シクミネット・会費ペイ・月額パンダなど、会費徴収と事務処理の自動化に強い製品が候補です。

集客・マーケティング強化が目的の場合

集客強化が目的なら、メール配信・分析・外部連携の機能を重視して選びます。

メールやLINEでのアプローチ、顧客データの分析機能が充実した製品が向いています。

STORES 予約・HubSpot・クライゼル・WEBCAS CRMなど、集客とコミュニケーションに強い製品が候補です。

予約受付を集客の入口にしたいなら、予約管理システム18選で費用や機能を比較できます。

会員サイト・プラットフォーム構築が目的の場合

会員サイトやマイページの構築が目的なら、ログイン認証やコンテンツ配信まで対応できるシステムを選びます。

マイページ・会員限定コンテンツ・オンラインレッスンなどを実現できる製品が向いています。

hacomono・SPIRAL・Salesforce Sales Cloudなど、拡張性の高い製品が候補です。

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会員管理システムの比較ポイント6つ

会員管理システムは、次の6つのポイントを優先度順に確認して選びます。

比較の6ポイントは以下のとおりです。

1. 決済機能の対応範囲

2. 入退室管理・スマートロック連携の有無

3. セキュリティレベルと個人情報保護対応

4. 費用体系(初期・月額・決済手数料)

5. 対応業種との相性

6. データ移行・外部ツール連携のしやすさ

以下では、とくに重要な上位3つを詳しく解説します。

決済機能(会費自動徴収・クレジット・口座振替)の対応範囲

会費制ビジネスで最も重要なのが、決済機能の対応範囲です。

クレジットカード・口座振替・コンビニ払いなど、会員が使いたい決済手段に対応しているかを確認します。

会費ペイや月額パンダのように会費徴収に特化した製品もあれば、Smart Helloやシクミネットのように管理機能と一体で決済を扱える製品もあります。

決済手数料の料率も、長期的なコストに影響するため事前に確認しましょう。

入退室管理・スマートロック連携の有無

施設を運営する場合は、入退室管理やスマートロック連携の有無が重要です。

会員証やQRコードでの入退室記録、無人営業を支えるスマートロック連携ができると、施設運営を大きく効率化できます。

Smart Helloやhacomonoのように施設運営を想定した製品では、こうした機能や連携に対応しています。

セキュリティレベルと個人情報保護対応

会員の個人情報を扱う以上、セキュリティと個人情報保護の対応は必須の確認事項です。

ISMSとは
情報セキュリティマネジメントシステムの略で、組織が情報を安全に管理する仕組みが国際規格に沿っていることを示す認証です。

プライバシーマークとは
個人情報を適切に取り扱う体制を整えている事業者に付与される、日本国内の認証制度です。

ISMSやプライバシーマークを取得しているか、通信の暗号化や二段階認証に対応しているかを確認します。

とくにSPIRALは金融機関や官公庁でも採用される高いセキュリティ水準を備えており、機密性の高い会員情報を扱う場合の選択肢になります。

事務効率化に強い会員管理システム

まずは、会員登録・会費管理・名簿管理の効率化に強みを持つ製品を紹介します。

Smart Hello

Smart Helloは、システムディが提供するフィットネス・スクールなど会費制施設向けの会員管理システムです。

会費計算や割引・入金状況の処理を自動化し、口座振替とクレジットカード決済の両方に対応しています。

入会申込の電子署名によるペーパーレス化や、店舗ごとにカスタマイズできるWebエントリーにも対応し、1,750施設以上への導入実績があります。

公式サイト:https://www.systemd.co.jp/smart_hello

シクミネット

シクミネットは、協会・学会・NPOなどの会員組織向けに強い会員管理システムです。

会員管理から会費徴収・決済、イベント運営までを一体で扱えるのが特徴です。

料金は初期費用198,000円、月額36,960円(税込)からで、団体運営に必要な機能をまとめて導入できます。

公式サイト:https://shikuminet.com/

会費ペイ

会費ペイは、会費徴収に特化した会員管理システムです。

入会申込フォーム・顧客管理・請求管理・決済処理を一体で提供し、入金管理の手間を大幅に削減できます。

初期費用・月額費用が0円で、決済手数料のみで利用できるため、コストを抑えて会費徴収を自動化したい場合に向いています。

公式サイト:https://kaihipay.jp/

集客・マーケティングに強い会員管理システム

次に、メール配信・顧客分析・外部連携など集客機能に強みを持つ製品を紹介します。

STORES 予約

STORES 予約は、予約・決済・顧客管理を一体化した集客に強いシステムです。

メールやSMSでのメルマガ・DMの一斉配信や、予約確認メールの自動送信ができ、リピート促進につなげられます。

無料プランから始められ、累計導入社数は25万社以上と実績も豊富です。

公式サイト:https://stores.fun/reserve

HubSpot

HubSpotは、顧客管理とマーケティング機能を統合したプラットフォームです。

メール配信や顧客分析に強く、マーケティングオートメーションまで実現できます。

マーケティングオートメーションとは
見込み客や会員へのメール配信・スコアリング・フォローなどを、条件に応じて自動で実行する仕組みです。手作業を減らしながら、一人ひとりに合ったアプローチができます。

無料版もありますが、メール送信は月2,000件までなど制限があり、本格運用では有料プランへの移行が前提になります。

公式サイト:https://www.hubspot.jp/

クライゼル

クライゼルは、トライコーンが提供する会員管理・メール配信・会員サイト構築に対応したシステムです。

顧客管理・メール自動配信・Webフォーム作成・会員サイト構築をひとつのプラットフォームで実現できます。

料金はEntryが月額10,000円、Standardが月額50,000円からで、別途初期費用50,000円がかかります。2週間の無料体験も用意されています。

公式サイト:https://kreisel.krs.bz/

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プラットフォーム構築に強い会員管理システム

続いて、会員サイトやマイページの構築まで対応できる製品を紹介します。

Hacomono

hacomonoは、ウェルネス業界に特化した会員管理・予約プラットフォームです。

予約・決済・オンラインレッスンまでを統合し、入会手続きなど紙で行っていた作業をオンラインで完結できます。

シンプルなUIで使いやすく、クレジットカード決済オプション(月額5,000円・税別)などを追加して機能を拡張できます。

公式サイト:https://www.hacomono.jp/

SPIRAL

SPIRALは、高いセキュリティ環境で会員サイトを構築できるローコードのプラットフォームです。

ローコードとは
必要な部分だけ最小限の設定やコードで開発する手法です。プログラミングの専門知識がなくても、マウス操作を中心にアプリやサイトを構築できます。

金融機関や官公庁にも採用される強固なセキュリティが特徴で、二段階認証やFIDO認証を標準で備えています。

機密性の高い会員情報を扱う会員サイトを、自社で柔軟に構築したい場合に向いています。

公式サイト:https://www.spiral-platform.co.jp/

Salesforce Sales Cloud

Salesforce Sales Cloudは、世界中で使われる顧客管理・営業支援プラットフォームです。

会員の基本情報から購入履歴・やり取りの履歴までを一元管理し、高度な分析機能を備えています。

大規模な会員基盤の構築と、データにもとづく本格的な会員マーケティングを行いたい企業に向いています。

料金は公式サイトで公開されており、1ユーザーあたり月額3,000円のStarter Suiteから、Pro Suiteが12,000円、Coreが23,400円です(Starter Suite以外は年間契約)。

公式サイト:https://www.salesforce.com/jp/

無料で使える会員管理システムの活用法

会員管理システムには、無料で始められる製品もあります。

ただし無料プランには制限があるため、範囲を理解したうえで活用することが大切です。

無料プランの制限と注意点

無料プランは、登録人数・機能・公開範囲などに制限が設けられているのが一般的です。

会員数の上限、利用できる機能の制限、広告の表示などの制約があることが多い点に注意が必要です。

会費ペイのように初期・月額が0円で使える製品もありますが、その場合は決済手数料が実質的なコストになります。MOSHも無料で始められますが、有料プランも用意されているため、必要な機能に応じてプランを確認してください。

無料の範囲でどこまで実現できるかを、導入前に必ず確認しましょう。

無料から有料への移行判断基準

無料から有料への移行は、事業の成長に合わせて判断します。

会員数が無料枠の上限に近づいたとき、無料では使えない機能(詳細な分析・大量のメール配信・独自ドメインなど)が必要になったときが、移行を検討するタイミングです。

まず無料で運用を軌道に乗せ、必要性が明確になった段階で有料プランへ切り替えると無駄がありません。

会員管理システムの費用相場

会員管理システムの費用は、導入形態によって大きく変わります。

クラウド型は無料から月額数万円、パッケージ型・オーダーメイド型は初期投資が大きくなるのが一般的です。

クラウド型の月額費用目安

クラウド型は、無料から月額数万円の価格帯が中心です。

小規模なら無料〜月額1万円程度、機能が充実した中規模向けで月額数万円が目安になります。

料金は会員数やユーザー数に応じて変わる製品が多く、決済を使う場合は月額とは別に決済手数料がかかります。

自社の会員規模で試算し、決済手数料まで含めた総額で比較することが大切です。

パッケージ型・オーダーメイド型の費用感

パッケージ型・オーダーメイド型は、初期投資が大きくなる導入形態です。

自社専用に構築するオーダーメイド型は、要件に合わせて自由に作れる反面、初期費用が数十万円から数百万円規模になることもあります。

既製のクラウド型で要件を満たせる場合はクラウド型が有利ですが、独自の会員サイトや特殊な業務フローが必要な場合は、オーダーメイド構築が選択肢になります。

その場合は、ノーコードでの受託開発に対応する会社に相談すると、比較的コストを抑えて自社専用システムを構築できます。

自社専用に構築するか判断する材料として、ノーコードシステム開発の選び方と成功事例も確認しておくとよいでしょう。

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会員管理システム導入時の注意点

会員管理システムの導入では、事前に確認しておくべき注意点があります。

とくにデータ移行と将来の拡張性は、導入後の運用を左右する重要なポイントです。

データ移行と既存システムとの連携

導入時は、既存データの移行と外部ツールとの連携を確認しておく必要があります。

ExcelやCSVで管理していた会員データをスムーズに移行できるか、移行の手順やサポートの有無を確認しましょう。

決済サービスや会計ソフト、メール配信ツールなど、既存の外部ツールと連携できるかも、運用効率を左右する重要なポイントです。

会員数の増加に対応できる拡張性

将来の規模拡大を見据え、拡張性のあるプランを選ぶことが大切です。

会員数が増えても対応できるか、上位プランや機能追加でスムーズに拡張できるかを確認します。

導入時点の規模だけでなく、数年後の会員数や必要な機能を想定してプランを選ぶと、後々の乗り換えの手間を防げます。

まとめ:目的と業種に合った会員管理システムを選ぼう

会員管理システムは、「事務効率化」「集客強化」「プラットフォーム構築」のどの目的かを起点に、決済・セキュリティ・費用を軸に選ぶことが成功のポイントです。

目的別おすすめ早見表

導入目的

おすすめ製品

事務効率化(会費徴収・名簿管理)

Smart Hello・シクミネット・会費ペイ・月額パンダ

集客・マーケティング強化

STORES 予約・HubSpot・クライゼル・WEBCAS CRM

プラットフォーム構築(会員サイト)

hacomono・SPIRAL・Salesforce Sales Cloud

無料で小さく始めたい

会費ペイ・STORES 予約

まずは目的を1つに絞り、決済とセキュリティを満たす製品を2〜3社まで比較するのが失敗しないコツです!

まずは自社の目的に合う製品を2〜3社ピックアップし、無料体験や資料請求で決済機能・使い勝手を確かめてみてください。

なお、既製システムでは要件が満たせない場合や、独自の会員サイトを作りたい場合は、オーダーメイドでの構築も選択肢になります。

Bubble公式認定エージェンシーのOpt.devは、ノーコードで会員サイトや業務システムを比較的低コストに構築できるため、自社専用の会員管理を検討する際の相談先として検討してみてください。