営業時間外にかかってきた電話に出られず、予約を1件取りこぼす。その積み重ねが月の売上を静かに削っています。

本記事では予約管理システム18製品を3タイプに分けて比較し、無料プランの範囲、無断キャンセル対策、費用相場、導入の進め方まで解説します。

予約システムの効果は「24時間受付」だけではありません。無断キャンセルを仕組みで減らせるかどうかが、売上への効き方を分けます!

予約管理システム18選 比較一覧表

まず18製品を一覧で比較します。

費用は公式サイトで確認できたものを記載し、非公開の製品は「要問い合わせ」としています。

製品名

タイプ

無料プラン

費用の目安(月額)

主な対応業種・特徴

RESERVA

汎用型

あり(月50件)

5,500〜61,600円(年払3,850〜46,200円)

初期費用・サポート費用は全プラン0円。LINE連携はオプション

STORES 予約

汎用型

あり(月50件)

9,790〜66,000円(年間契約)

事前決済・回数券・月謝管理。LINEミニアプリ対応

Airリザーブ

汎用型

あり

5,500〜11,000円(税込)

予約件数が無制限。POSレジ・決済と顧客情報を一元管理

Square 予約

汎用型

あり(1店舗)

3,000〜8,000円(1店舗あたり)

POSレジ・決済と統合。メール・SMS自動リマインダー

ChoiceRESERVE

汎用型

なし

22,000〜176,000円(税込・初期33,000円)

多拠点管理・大規模アカウント運用。スクール・会議室に業種別タイプ

SelectType

汎用型

あり(期間無制限)

1,650〜11,000円(税込)

170種類以上のテンプレート。無料プランは期間無制限だが広告表示あり

リザエン

汎用型

無料トライアル1か月

15,000円〜(初期25,000円)※いずれも税抜

200以上の業種。月500件まで、超過は500件ごと5,000円

SuperSaaS

汎用型

あり(今後の予約50件・ユーザー50名)

1,000〜17,000円

無料は広告表示あり。有料は決済・API連携に対応

EDISONE

汎用型

あり

480〜9,800円(税抜。税込528〜10,780円/初期費用無料)

9種類の予約タイプ、多言語対応、最大30店舗

eReserve

汎用型

なし

10,692〜15,840円(税込・初期7,920円〜)

決済手数料はVISA・Mastercard 3.2%、JCB等4.5%。Zoom連携、iPad管理画面

トレタ予約台帳

業種特化型(飲食)

なし

要問い合わせ

テーブルマネジメント、グルメサイト・POS連携、AI電話受付(オプション)

リザービア

業種特化型(美容)

なし

要問い合わせ

7,000店以上の導入実績(公式サイト記載)。スタッフ指名・メニュー管理

Smart Hello

業種特化型(会費制)

なし

10,000〜40,000円(基本導入費用150,000円・税別)

会員管理・会費請求・入退室管理。ジム、スクール、施設

ワンモアハンド

業種特化型(治療院)

なし

9,800円(税抜)※初期費用は無料キャンペーン中

整骨院・鍼灸院・エステ。電子カルテ、Google口コミ自動獲得

WTE

業種特化型(オンラインスクール)

なし

要問い合わせ

レッスン予約、講師の報酬計算を自動化

モアリザ

業種特化型(座席予約)

なし

初期200万円〜のセミオーダー型

シネマ、劇場、学会、スポーツ、テーマパーク

リピッテ

LINE特化型

なし

1,980〜7,980円(初期9,800円)

導入17,000店舗突破。LINEミニアプリ対応

KAKERU

LINE特化型

なし

要問い合わせ

13種類の機能を標準搭載。導入事例200件突破、継続率98%

※税込・税抜の表記は各社の公表に準じています。料金は改定される場合があるため、最新の条件は各公式サイトでご確認ください。

比較表の読み方

絞り込みは「タイプ」「無料プラン」「費用の目安」の順に見てください。

「タイプ」は、そのシステムが誰のために設計されているかを示します。汎用型は業種を選ばず幅広く使えるように作られており、業種特化型は特定業種の業務手順に合わせて機能が用意されています。LINE特化型は、LINE公式アカウントを予約の入口にする設計です。

「無料プラン」の欄は、単に有無だけでなく上限を確認してください。多くの製品で上限は月間の予約件数です。月50件という上限は、1日あたり2件を切る計算になります。

個人サロンや週末だけの教室なら足りますが、平日も稼働する店舗ではすぐに到達します。

「費用の目安」は月額です。ここで注意したいのは、価格の差がそのまま機能の差とは限らないことです。

予約件数の上限、登録できる顧客数、利用できるスタッフ数のいずれかで区切られている製品が多く、機能自体は下位プランでも十分なケースがあります。自社の月間予約件数を先に把握しておくと、無駄な上位プランを避けられます。

「主な対応業種・特徴」は、その製品を選ぶ決め手になりやすい要素を記載しています。

なお、業種特化型と大規模構築型は料金を公開していない製品が多くなっています。これは価格が高いからではなく、店舗数や機能構成によって見積もりが変わるためです。検討段階では、店舗数と月間予約件数を伝えたうえで見積もりを依頼してください。

予約管理システムとは?導入メリット3つ

予約管理システムとは、予約の受付から台帳管理、顧客情報の記録、リマインド送信、事前決済までをオンラインで一元化する仕組みです。

電話とノート、あるいは表計算ソフトで管理している業務を置き換えることで、機会損失の防止、リピート促進、業務負荷の軽減という3つの効果が得られます。

24時間自動予約受付による機会損失の防止

最大の効果は、営業時間外の予約を取りこぼさなくなることです。

電話予約だけで運用している場合、受け付けられるのは営業時間内かつ手が空いているときに限られます。施術中や接客中にかかってきた電話には出られず、かけ直したときには他店で予約済み、ということが日常的に起きています。

予約管理システムを導入すると、顧客は深夜でも早朝でも自分の都合で予約できます。会社員が仕事帰りに予約する、子どもを寝かしつけた後に予約する、といった行動が可能になります。

さらに、電話が苦手な層を取り込める点も見落とせません。若い世代を中心に、電話をかけること自体に心理的な負担を感じる人は少なくありません。

Web予約やLINE予約という手段があるだけで、それまで来店に至らなかった層が予約に進みます。

検索結果やSNSから予約ページへ直接誘導できるようになるため、集客動線も短くなります。店舗を知ってから予約するまでの間に離脱する機会が減り、同じ広告費でも予約件数が増えます。

予約・顧客データの蓄積によるリピート促進

2つ目の効果は、顧客データが自動的に貯まることです。

紙の台帳では、来店履歴を集計しようとすると膨大な手作業になります。誰が何回来ていて、前回いつ来て、何を選んだのか。この情報は台帳のどこかに書かれていても、活用できる形にはなっていません。

予約管理システムでは、予約が入るたびに顧客情報と来店履歴が自動で記録されます。氏名、連絡先、来店回数、利用メニュー、担当スタッフ、キャンセル履歴が1つの顧客台帳にまとまります。

このデータが揃うと、施策を打てるようになります。

  • 前回来店から3か月が経過した顧客にだけ案内を送る
  • 特定のメニューを選んだ顧客に関連メニューを提案する
  • 来店回数の多い顧客に優先的に予約枠を案内する
  • キャンセル率の高い顧客には事前決済を必須にする

いずれも、勘ではなくデータに基づいた判断です。新規顧客の獲得コストは既存顧客の維持コストより高くつくため、リピート率が数ポイント改善するだけで利益への影響は大きくなります。

顧客管理機能を持つ製品では、こうした条件抽出とメール配信が標準で用意されています。

会員情報や会費の管理まで一元化したい場合は、会員管理システムの比較で目的別の選び方を確認できます。

管理業務の自動化によるスタッフ負荷の軽減

3つ目は、予約に付随する事務作業が消えることです。自動化される業務は次のとおりです。

  • 予約の受付と台帳への記入
  • 予約確認メールの送信
  • 前日または当日のリマインド通知
  • 変更・キャンセルの受付と枠の開放
  • 事前決済の処理と入金確認
  • 予約状況の集計

特に効果が大きいのがリマインド通知です。手作業で前日に電話やメールをしていた場合、予約が増えるほど作業時間も増えます。自動化すれば件数に関係なく手間はゼロになります。

予約枠の管理も正確になります。スタッフごとの対応可能時間、設備の稼働状況、メニューごとの所要時間を設定しておけば、ダブルブッキングが構造的に発生しません。

紙の台帳では避けられなかった「同じ時間に2件入れてしまった」という事故がなくなります。

結果として、スタッフは接客と施術に集中できるようになります。電話対応で手が止まらなくなることは、顧客体験の面でも効果があります。

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予約管理システムの3タイプと選び方

製品数が多いため、個別比較の前にタイプを絞り込むほうが効率的です。

汎用型:幅広い業種に対応

業種を問わず使えるよう設計されたタイプです。予約枠の設定、顧客管理、決済、リマインドといった基本機能を揃え、業種ごとの違いは設定やテンプレートで吸収します。

最大の利点は、選択肢の多さと導入のしやすさです。無料プランを持つ製品が多く、初期費用がかからないため、まず試してから判断できます。

テンプレートを選んで基本情報を入力すれば、その日のうちに予約ページを公開できる製品もあります。

向いているのは、予約の形式が比較的シンプルな事業者です。時間枠を区切ってサービスを提供する、あるいは定員制のイベントやレッスンを運営するといった形態であれば、汎用型で十分に運用できます。

制約は、業種特有の業務に対応しきれないことです。飲食店のテーブル配置管理、美容サロンの複雑なメニュー組み合わせ、会費制ビジネスの月謝請求といった要件は、汎用型では作り込みに限界があります。

【予約タイプとは】予約の取り方の形式を指します。時間枠を区切る「時間枠タイプ」、定員制の「イベントタイプ」、担当者を選ぶ「スタッフ指名タイプ」、施設や設備を押さえる「リソースタイプ」などがあり、システムごとに対応範囲が異なります。

業種特化型:美容・飲食・スクールなど

特定業種の業務フローに合わせて設計されたタイプです。

利点は、その業種で必要になる機能が最初から揃っていることです。飲食店であればテーブル配置と組み合わせた席管理、美容サロンであればスタッフ指名とメニューごとの施術時間、会費制施設であれば月会費の自動請求と入退室管理が標準で用意されています。

汎用型でこれらを再現しようとすると、設定を工夫しても運用でカバーする部分が残ります。特化型を選べば、その工夫が不要になります。

もう1つの利点は、その業種の外部サービスと連携しやすいことです。グルメサイトや美容予約サイトからの予約を自社の台帳に自動で取り込める製品があり、複数の予約経路を1つの台帳で管理できます。

複数サイトを行き来して手作業で転記する運用は、そのままダブルブッキングの原因になります。

制約は、費用と柔軟性です。無料プランを持つ製品はほとんどなく、月額は汎用型より高くなる傾向があります。また、業種の枠を外れる使い方には向きません。

汎用型でも業種特化型でも自社の運用に合わないときは、ノーコードシステム開発の進め方を確認し、自社に合わせて作る方法を検討するのも一案です。

LINE特化型:LINE公式アカウント連携

LINE公式アカウントを予約の入口にするタイプです。

利点は、顧客側の心理的なハードルが最も低いことです。専用アプリのインストールも、会員登録も、パスワードの管理も不要で、普段使っているLINEの画面から予約が完結します。

【LINEミニアプリとは】LINEアプリの中で動作するアプリのことです。利用者はインストールもログインも不要で、LINEのトーク画面から直接サービスを利用できます。

もう1つの利点は、予約後の接点が続くことです。メールは開封されないまま埋もれますが、LINEのメッセージは高い確率で読まれます。

リマインド通知の到達率が上がるため、無断キャンセル対策としても機能します。予約以外にもクーポン配信や再来店の促進に使えるため、集客チャネルとしての価値もあります。

向いているのは、リピート来店が売上の中心になる店舗です。美容サロン、治療院、フィットネス、教室などが該当します。

制約は、LINEを使っていない顧客への対応です。法人顧客や高齢層が中心の事業では取りこぼしが生じるため、Web予約との併用を前提に考えてください。また、LINE公式アカウント自体の運用が別途必要になります。

予約管理システムを選ぶ6つのチェックポイント

確認すべき軸は6つです。

  1. 自社の予約タイプ(時間枠・イベント・スタッフ指名)への対応
  2. 無断キャンセル対策(事前決済・リマインド)
  3. 外部連携(決済・Googleカレンダー・POSレジ)
  4. 顧客管理とリピート促進の機能
  5. 多店舗・スタッフ数への対応
  6. 費用体系が予約件数と連動するか

4の顧客管理は、来店履歴や利用メニューを条件に顧客を抽出し、メールやメッセージを配信できるかを確認します。予約を受けるだけの機能では、蓄積したデータが売上につながりません。

5の多店舗対応は、複数店舗を運営している、または今後増やす予定がある場合に重要です。店舗ごとに契約が必要か、1契約で統合管理できるかで費用が大きく変わります。

スタッフ数に応じて課金される製品もあるため、現在の人数と将来の増員計画をもとに試算してください。

6の費用体系は、見落とされやすい確認項目です。多くの製品は月間予約件数に上限があり、超過すると上位プランへの移行か従量課金が発生します。

繁忙期の予約件数を基準に、どのプランが必要かを判断してください。予約件数が無制限の製品もあり、季節変動の大きい事業ではその方が計算しやすくなります。

ここからは重要度の高い上位3つを詳しく見ていきます。

自社の予約タイプ(時間枠・イベント・スタッフ指名)への対応

選定はここから始めてください。予約タイプが合っていなければ、他の機能がどれだけ優れていても運用に乗りません。

自社の予約がどの形式にあたるかを確認します。

  • 時間枠タイプ:30分単位などで枠を区切り、1枠1組を受け付ける。サロン、整体、相談窓口など
  • イベントタイプ:日時と定員を設定し、複数人が同じ枠に申し込む。セミナー、レッスン、体験会など
  • スタッフ指名タイプ:担当者を選んで予約する。美容室、パーソナルトレーニング、士業など
  • リソースタイプ:設備や部屋を押さえる。会議室、レンタルスペース、機材貸出など
  • 座席指定タイプ:座席表から特定の席を選ぶ。劇場、スタジアム、イベント会場など

複数のタイプが混在する事業もあります。たとえばサロンで通常施術は時間枠タイプ、月1回の講習会はイベントタイプ、というケースです。

この場合、両方に対応する製品を選ぶか、片方は別の手段で運用するかを決めておく必要があります。

確認の際は、機能一覧の記載だけで判断せず、無料プランやトライアルで実際に自社の予約枠を設定してみてください。

所要時間の異なるメニューを混在させたとき、スタッフごとに対応できるメニューが違うとき、準備時間を枠の前後に確保したいとき。こうした条件で初めて、対応の限界が見えてきます。

選定は機能数の比較からではなく、自社の予約タイプが一致しているかの確認から始めてください!

無断キャンセル対策(事前決済・リマインド)

無断キャンセルは、感覚の問題ではなく金額の問題として扱うべき課題です。

【No showとは】予約したにもかかわらず、連絡なく来店しないことを指します。飲食業界では無断キャンセルとも呼ばれます。

経済産業省が公表した「No show(飲食店における無断キャンセル)対策レポート」(2018年11月1日、有識者勉強会のとりまとめ)によれば、無断キャンセルは飲食店の予約全体の1%弱を占めるとされ、飲食業界全体の損害は年間で約2,000億円とも言われています(いずれも同レポートが引用する推計値です)。

押さえた席が埋まらないだけでなく、仕入れた食材が無駄になり、断った他の予約も戻ってきません。

対策として有効なのは、事前決済とリマインドの2つです。

事前決済は、予約時にクレジットカードで支払いを済ませる仕組みです。支払いが完了している予約は、来店しなければ顧客側が損をするため、無断キャンセルが構造的に減ります。

全額でなくても、一部を前受金として押さえるだけで効果があります。高単価のメニューや、席数の限られる時間帯では特に有効です。

リマインドは、予約日の前日や当日に通知を送る機能です。悪意のない失念による欠席が一定数あるため、思い出させるだけで来店率は上がります。

ここで確認したいのが通知の手段です。メールは開封されずに埋もれることがあり、到達率が読めません。SMSやLINEでの通知に対応している製品であれば、届く確率が大きく変わります。

あわせて、キャンセルポリシーを予約画面に明示できるか、キャンセル料を自動で請求できるかも確認してください。ルールを事前に示しておくことは、トラブルを避けるうえでも重要です。

無断キャンセルは注意喚起では減りません。事前決済とLINEリマインドという「仕組み」で減らしてください!

外部連携(決済・Googleカレンダー・POSレジ)

既に使っているツールとつながるかどうかで、日々の手間が変わります。確認すべき連携先は4つです。

  • 決済サービス:オンライン決済に対応しているか、手数料は何パーセントか。手数料は売上に直接効くため、2.5%と5%では年間で大きな差になります
  • カレンダー:予約がスケジュールに自動反映されるか。スタッフが個人の予定と予約を別々に見る運用は、ダブルブッキングの温床になります
  • POSレジ:来店後の会計データと予約データがつながるか。つながっていれば、顧客ごとの利用金額まで蓄積され、優良顧客の判別ができます
  • 外部予約サイト:グルメサイトや美容予約サイトからの予約を自動で取り込めるか。手作業の転記が残ると、そこがミスの発生点になります

同じ提供元がレジや決済もまとめて提供している場合、連携は最も確実です。IDが共通で、顧客情報が自動的に統合されるため、設定の手間もかかりません。

一方、すでに別のレジや決済サービスを使っている場合は、その組み合わせでの連携実績を確認してください。

「連携可能」と書かれていても、実際にはCSVの書き出しと読み込みだけ、というケースがあります。リアルタイムに同期するのか、手動でファイルをやり取りするのかは、運用負荷がまったく違います。

汎用型の予約管理システム

幅広い業種で利用できる汎用型の製品です。

各製品の要点を表で示し、選定時に効いてくるポイントだけを補足します。

RESERVA

初期費用

0円(サポート費用も全プラン0円)

無料プラン

フリープラン:月間予約50件・登録顧客250件まで

有料プラン

月払5,500円〜61,600円/年払3,850円〜46,200円(ブルー〜スイートの5段階・いずれも税込)

LINE連携

オプション月額3,300円(税込)。フリープランから利用可

向いている事業

まず無料で始めたい事業者、LINE予約の導線も持ちたい事業者

個人事業主から企業、自治体まで幅広く使われている汎用型の代表格です。

年間で使うことが決まっているなら、年払いを選ぶだけで2〜3割安くなります(最安のブルーは30%、シルバー以上は25%)。プラン間の違いは月間予約件数、登録顧客数、使える機能数なので、必要な機能がどのプランから使えるかを事前に確認してください。

汎用型を使いながらLINE予約の導線も持ちたい場合、オプションのLINE連携は現実的な選択肢になります。ほかにZoom連携、多店舗管理、メルマガ配信、電子鍵との連携も用意されています。

公式サイト

STORES 予約

導入実績

累計250,000社以上

無料プラン

フリープラン0円:月間予約50件まで

有料プラン

年契約でスモール月額9,790円(200件)〜エンタープライズ66,000円(5,000件)

決済手数料

フリー5.2%〜/STORESのスタンダードプラン加入時3.3%〜(いずれも中小特別料率適用時)

向いている事業

回数券・月謝など継続課金があるスクール系・レッスン系

事前決済と月謝管理に強い製品です。事前クレジットカード決済の手数料はフリープランで5.2%〜、STORESのスタンダードプラン(月額3,300円・税込。ネットショップやPOSレジ、キャッシュレス決済を含むパッケージ)に加入している場合は3.3%〜となります。なおこのスタンダードプランは予約システムの月額利用料を含むものではなく、予約の料金はスモール9,790円〜エンタープライズ66,000円として別途かかります。

強みは継続課金への対応です。回数券の販売と消化管理、月謝の自動徴収に対応しているため、都度払いではないビジネスモデルを扱えます。ヨガスタジオやフィットネス、習い事の教室では、この機能の有無が業務量を大きく変えます。

決済件数が多い事業では、プランによる手数料差が年間の利益に直接効いてきます。LINEミニアプリにも対応しています。

公式サイト

Airリザーブ

料金

フリー0円/ベーシック月額5,500円/スタンダード11,000円(税込)/プレミアム要問い合わせ

予約件数

全プラン無制限

初期費用・解約金

全プラン0円

連携

1つのIDでPOSレジ・決済・順番待ち管理・顧客情報を一元管理

向いている事業

繁忙期と閑散期の差が大きい事業、会計と予約を統合したい店舗

リクルートが提供する製品で、同社の店舗向けサービス群との連携が最大の特徴です。

多くの製品が月間予約件数で課金を分けているなかで、件数無制限という設計は繁忙期の変動が大きい事業に向いています。件数が増えてもプラン変更を気にする必要がありません。

オンライン決済の手数料は3.24%です。ほかに24時間365日のネット予約受付、リマインドメール自動配信、CSV出力、Googleカレンダー連携、複数店舗管理を備えています。

公式サイト

Square 予約

料金

フリー無料(1店舗)/プラス月額3,000円・プレミアム8,000円(1店舗あたり)

決済手数料

対面2.5%〜(年間キャッシュレス決済額3,000万円未満・主要カードブランドの場合/それ以外は3.25%〜)、予約のオンライン事前決済は3.6%

入金

翌営業日または週次。振込手数料は無料

特徴

予約から会計、勤怠・タイムカードまで1つのサービスでまかなえる

向いている事業

1店舗から始める小規模店舗、決済件数が多い事業

決済サービスとPOSレジを軸に予約機能を統合した製品です。無料プランでも予約サイトの開設、自動リマインダー、顧客管理が使えます。

対面決済の手数料は予約システムのなかでは低い水準にあり、決済件数が多い事業ではこの差が効いてきます。ただし予約時のオンライン事前決済は3.6%となるため、対面と事前決済のどちらが中心かで比較してください。予約が入ると顧客プロフィールが自動作成され、会計データと結びつきます。

想定業種はヘアサロン、理髪店、ネイルサロン、パーソナルトレーニング、マッサージ、住宅修理・清掃、家庭教師・音楽教室などです。

公式サイト

汎用型には、ほかにも特徴の異なる製品があります。

製品名

提供元

費用

特徴・向いている事業

ChoiceRESERVE

リザーブリンク

初期33,000円(税込)/月額22,000円(Aコース・月300件)〜176,000円(Dコース・月1万件)。1万件超は要見積もり。超過は100件ごとに月額3,300円、最低契約期間6か月

多拠点管理とサブ管理者の設定に対応し、大規模なアカウント運用を前提とした設計。スクールや会議室など業種別タイプのほか、金融機関向けの派生版も提供

SelectType

SelectType

無料プランは期間無制限だが広告が表示される/広告非表示で商用利用するならベーシック(月額1,650円・税込)以上が推奨。有料は月額1,650円〜11,000円(税込)の3段階

170種類以上のテンプレートを備え、カード・コンビニ・銀行振込決済、Googleカレンダー連携、LINE連携、イベント管理、会員管理、アンケートまで対応。予算を抑えつつ機能の幅を確保したい事業者向け

リザエン

鈴与シンワート

初期25,000円(税抜)/月額15,000円〜(税抜。月500件まで、超過500件ごとに5,000円)

200以上の業種に対応。オプションで事前決済、スマートロック連携、スタッフ指名、Googleカレンダー連携、QRコード受付。1か月の無料トライアルあり

SuperSaaS

SuperSaaS

無料プランあり(広告表示)/Basic月額1,000円〜。予約件数に応じた段階制で、上位は月額17,000円まで

有料プランはすべて広告非表示。カレンダー同期、オンライン決済、カスタムフォーム、API連携に対応。必要な件数分だけ支払いたい事業者向け

EDISONE

ビヨンド

初期費用無料/フリープランあり/有料は月額480円〜9,800円(税抜。税込528円〜10,780円)

9種類の予約タイプを用意し、事前クレジットカード決済、多言語対応、最大30店舗の運用に対応。予約形式の選択肢が多く、自社に合う形式を見つけやすい

eReserve

ASJ

eリザーブ 初期7,920円・月額11,880円(年払10,692円)/eリザーブP 初期15,840円・月額15,840円(年払14,256円)。いずれも税込。決済手数料はVISA・Mastercard 3.2%、JCB・AMEX・Diners 4.5%

SSLによる通信保護、会員へのメール配信、Zoom連携、店頭受付に使えるiPad管理画面を備える。宿泊・美容・教育・医療・飲食・施設・レンタル・イベントと対応範囲が広い

汎用型は選択肢が多いため、まず月間予約件数と必要な決済手段で絞り込むと候補を減らせます。

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業種特化型の予約管理システム

特定業種の業務に最適化された製品です。

トレタ予約台帳(飲食店向け)

対象業種

飲食店

料金

非公開(店舗規模に応じた個別見積もり)

中核機能

テーブルマネジメント(席の割り当て管理)

連携

グルメサイト・POSレジと連携し、複数経路の予約を1つの台帳に集約

特徴

キャンセルプロテクション(予約台帳のオプション。初期・月額費用なし、回収額に3.6%)。AI電話受付は別サービス「トレタ予約番」として提供

飲食店の予約が難しいのは、単に時間枠を押さえるだけでは成立しないためです。4名の予約を2名席2つに割り当てるか6名席を使うかで、その日に受けられる予約件数が変わります。

複数の予約サイトから入る予約を1つの台帳に集約できる点も重要です。サイトごとに画面を開いて転記する作業はダブルブッキングの主要な原因であり、自動化する価値が大きくなります。

公式サイト

リザービア(美容サロン向け)

対象業種

美容サロン(大手チェーンから個人サロンまで)

導入実績

7,000店以上(公式サイト記載)

料金

非公開(店舗規模に応じた個別見積もり)

中核機能

スタッフ指名、メニュー管理、設備・シフト管理

連携

検索結果からの予約、LINE連携予約、クーポンサイト、POS、オンライン決済

美容サロンの予約管理が複雑になるのは、担当スタッフ、メニューごとの施術時間、使用する設備という3つの条件が同時に絡むためです。カラーとカットを組み合わせると所要時間が変わり、特定の機器を使うメニューは同時に1人しか受けられません。

美容サロンは予約経路が分散しやすい業種のため、複数経路を1つの台帳で管理できることの価値が高くなります。スタッフごとの稼働状況やメニューごとの人気度を把握できる分析機能も備えています。

公式サイト

Smart Hello(会費制施設向け)

提供元

システム ディ

料金

基本導入費用150,000円(税別)/月額スモール10,000円・ライト(フィットネス/スクール)各25,000円・スタンダード40,000円(いずれも税別。月額利用料は年一括払いで、店舗ごとに発生)

中核機能

入会受付、諸届、会費請求(口座振替・カード決済)、来場管理、レッスン予約

入退室管理

スマートロック連携・顔認証オプションに対応

対象業種

フィットネスジム、ゴルフ施設、ヨガ、スクール、コワーキング、公共体育施設など

会費制ビジネスが都度払いの事業と決定的に違うのは、予約管理よりも会員管理と会費回収が業務の中心になる点です。

スクールの出欠・振替・進級管理まで1つのシステムでカバーします。無人時間帯の運営や24時間営業のジムでは、入退室管理が必須になります。

他の製品と比べて初期費用は高めですが、会員管理と会費請求まで含めた範囲を考えると、別々のシステムを組み合わせる場合との比較で判断すべきです。

公式サイト

業種特化型には、さらに対象を絞った製品もあります。

製品名

提供元

費用

特徴・対象業種

ワンモアハンド

クロスリンク

基本月額9,800円(税抜)/初期49,800円は無料キャンペーン実施

整骨院・鍼灸院・整体院・リラクゼーション・エステに特化。導入実績5,000店。LINE公式連携と大手美容予約サイトの自動連携に加え、電子カルテ・Web問診票・同意書管理まで対応。Google口コミ自動獲得やSNS一括投稿など集客支援も含む

WTE

ライトアップ

非公開(導入まで最短1か月程度)

スクール・レッスン向け。予約スケジュール管理、カード決済、生徒・講師管理、進捗記録に対応。講師の報酬計算を自動化し請求申請もワンクリックで完了する点が特徴。英会話・音楽・フィットネス・プログラミング・企業研修など

モアリザ

アイテック阪急阪神

スタジアム200万円〜/イベント会場・商業施設400万円〜/コンサートホール・劇場1,000万円〜(開発期間の目安は3〜6か月)

座席予約に特化。座席指定、スケジュール表示、販売・入場状況の確認に対応し、シネマ・劇場・学会・セミナー・スポーツ・テーマパークで利用。セミオーダー型クラウドで短期セットアップが可能。レコメンド機能も備える

業種特化型は、自社の業種に該当する製品があれば汎用型より業務が回りやすくなります。該当がなければ汎用型に戻って検討してください。

LINE特化型の予約管理システム

LINE公式アカウントを予約の入口にする製品です。

リピッテ

提供元

コネクター・ジャパン(LINEヤフー Partner Program の Technology Partner/コミュニケーション部門 Advanced 認定・2026年5月)

導入実績

17,000店舗突破

料金

初期9,800円/月額1,980円〜7,980円/オプション1,000円〜4,000円

特徴

LINEミニアプリ対応。ログイン・会員登録不要で最短3ステップで予約完了

対象業種

ヘア・ネイル・まつげ・エステ、治療院、クリニック、ジム、スクールなど15業種以上

顧客がLINEのトーク画面から予約を完結できる点が最大の特徴です。予約のたびにIDとパスワードを求められる仕組みと比べると、離脱率が大きく変わります。

カルテ機能では写真、動画、スケッチを保存できるため、施術内容の記録が必要な業種で活用できます。月額2,000円前後から始められ、個人サロンや小規模店舗でも導入しやすい価格帯です。

公式サイト

KAKERU

提供元

ミライク(開発)/KCC(販売)

導入実績

導入事例200件突破、継続率98%

料金

非公開(要件に応じた見積もり。専任コンサルタントの支援を含む)

特徴

標準13機能を搭載。予約はその一部として組み込まれている

向いている事業

予約だけでなく、LINEでリピートと売上を伸ばしたい企業

位置づけは予約システムというより、LINE公式アカウントを業務基盤に変えるツールです。顧客管理、セグメント配信、連動リッチメニュー、会員証、イベント予約、来店予約、問い合わせ管理、シフト管理、スタンプカード、クーポン、抽選機能などを備えています。

予約以外の顧客接点をまとめて設計できる点が、単機能の予約システムとの違いです。対応領域は小売、飲食、宿泊、不動産・建設、教育、医療・福祉、自治体、観光・レジャーと幅広く、年商規模の大きい企業にも導入されています。

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無料で使える予約管理システムの選び方

無料プランは有力な出発点ですが、制限を理解しないまま運用を始めると途中で行き詰まります。

無料プランでできること・できないこと

主要製品の無料プランの範囲は次のとおりです。

製品

無料プランの主な上限

RESERVA

月間予約50件、登録顧客250件

STORES 予約

月間予約50件

Airリザーブ

フリープランあり(予約件数は無制限)

Square 予約

1店舗まで

SelectType

期間無制限、広告表示あり

SuperSaaS

今後の予約50件、登録ユーザー50名、広告表示あり

EDISONE

フリープランあり

無料プランでできることは、製品を問わずおおむね共通しています。予約ページの公開、予約の受付と管理、予約確認メールの自動送信、基本的な顧客情報の記録です。

これだけでも、電話とノートの運用からは明確に進歩します。一方、制限がかかりやすいのは次の項目です。

  • 月間予約件数:多くの製品で50件前後。1日あたり2件を切る水準です
  • 登録できる顧客数:上限に達すると新規顧客を登録できません
  • 広告の表示:自社の予約ページに提供元の広告が表示される製品があります
  • オンライン決済:事前決済は有料プラン限定の製品が多くなっています
  • リマインド通知の手段:メールのみで、SMSやLINEは有料という区分が一般的です
  • スタッフ数・店舗数:1名または1店舗までという制限があります
  • 顧客管理・分析機能:条件抽出やメール配信は有料プランの機能です

注意すべきは、無断キャンセル対策の中核である事前決済とリマインドの強化が、有料プランに置かれている場合が多い点です。

無料プランで運用を始めても、キャンセルが問題になった時点で有料化を検討することになります。

有料プランへの移行タイミング

移行の判断基準は3つあります。

第一に、月間予約件数が無料プランの上限の8割に達したときです。上限を超えると予約を受けられなくなるため、到達してから動くのでは遅くなります。繁忙期は通常月の1.5倍程度になることを見込んで、余裕を持って切り替えてください。

第二に、無断キャンセルが月に数件発生し始めたときです。事前決済を導入することで防げる損失が、有料プランの月額を上回るなら移行すべきです。客単価5,000円のサロンで月4件の無断キャンセルがあれば、それだけで20,000円の損失になります。

多くの製品の月額はこれを下回ります。

第三に、リピート施策を始めたいときです。顧客データが数百件貯まった段階で、条件抽出とメール配信ができるようになると、再来店の促進が仕組みとして回り始めます。

データは貯まっているのに活用できない状態が続いているなら、移行のタイミングです。

なお、年払いを選ぶと2〜3割安くなる製品があります。1年以上使うことが決まっているなら、月払いのまま継続する理由はありません。

逆に、移行を急ぐ必要がないケースもあります。予約件数が上限内に収まり、事前決済も必要なく、顧客管理は別の方法で足りているなら、無料のまま運用を続けて問題ありません。

予約管理システムの費用相場

料金体系が製品ごとに異なるため、月額だけを並べても判断できません。

初期費用・月額費用の目安

費用は3つの層に分かれます。

層

初期費用

月額費用

該当する製品の例

無料〜低価格

0円

0〜3,000円

主要製品の無料プラン、SelectType、SuperSaaS、EDISONE

中価格帯

0〜25,000円

5,000〜20,000円

RESERVA、Airリザーブ、STORES 予約、リザエン、ワンモアハンド、リピッテ

高価格・特化型

0〜100,000円

30,000〜66,000円

Smart Hello、RESERVA上位プラン、STORES 予約上位プラン

無料から低価格の層は、初期費用が0円で、契約したその日から使い始められます。1店舗、月間予約50件程度までであれば、この層で十分に運用できます。

中価格帯は、予約件数が月200件から500件程度、複数スタッフでの運用、事前決済の利用が前提になる層です。多くの店舗がここに収まります。

高価格・特化型は、会員管理や会費請求まで含む場合、あるいは大規模な多店舗運営を行う場合の層です。初期費用が発生する製品もありますが、複数のシステムを別々に契約する場合と比較して判断してください。

これらとは別枠として、座席指定型の大規模構築があります。劇場やスタジアムのような座席販売を伴う場合は、初期200万円からという水準になります。

月額以外に見込むべき費用は次のとおりです。

  • オンライン決済の手数料:売上に対して2.5%から5.2%程度
  • オプション機能:LINE連携、多店舗管理、電子鍵連携などで月額数千円から
  • 予約件数の超過分:従量課金または上位プランへの移行
  • 初期設定の代行費用:自社で設定できない場合

特に決済手数料は、月額よりも金額が大きくなることがあります。月商100万円の店舗で手数料が2.5%と5%では、年間で30万円の差が生まれます。

決済比率の高い事業では、月額よりも手数料率を優先して比較してください。

費用対効果を最大化する選び方

投資判断は、増える売上と減る損失を金額に換算して比較します。計算する項目は3つです。

第一に、取りこぼしていた予約です。営業時間外の問い合わせが週に何件あるかを把握してください。そのうち半数が予約につながると仮定し、客単価を掛ければ月あたりの増加額が出ます。週5件の取りこぼしがあり、半数が予約になり、客単価が6,000円なら、月およそ60,000円の増加です。

第二に、無断キャンセルによる損失です。月に何件発生しているかを数え、客単価を掛けます。事前決済とリマインドで7割減らせると仮定すれば、削減額が出ます。

第三に、削減される業務時間です。予約の電話対応、台帳への記入、リマインドの連絡、予約状況の集計にかかっている時間を洗い出します。1日1時間の削減でも、月20営業日で20時間、時給1,200円なら24,000円分の人件費に相当します。

この3つを合計した金額が、月額費用を上回るかどうかが判断基準です。多くの店舗では、取りこぼしの防止だけで月額を回収できます。

判断は「月額が高いか安いか」ではなく「取りこぼしと無断キャンセルをいくら減らせるか」で行ってください!

さらに、費用対効果を高める視点として、既存ツールとの重複を避けることがあります。すでにレジや決済サービスを使っているなら、それと統合できる製品を選ぶことで、別々に契約するより総額を抑えられます。

逆に、使わない機能が多いプランを選ぶのは避けてください。上位プランでしか使えない機能が本当に必要かを、導入前に確認しておくことが重要です。

予約管理システム導入を成功させるステップ

製品選定と同じくらい、導入の進め方が結果を左右します。

無料トライアルで操作性を確認する

資料の比較だけで決めず、必ず実際に触ってから判断してください。

多くの製品に無料プランまたは無料トライアルが用意されています。有料製品でも1か月程度のトライアルを提供している場合があります。この期間で確認すべきは次の点です。

  • 自社の予約枠を実際に設定できるか:所要時間の異なるメニュー、スタッフごとの対応可能メニュー、準備時間の確保といった条件を再現してみてください
  • 顧客側の予約画面が分かりやすいか:自分でスマートフォンから予約してみて、何回タップすれば完了するかを数えてください
  • スタッフが管理画面を使えるか:導入後に実際に操作するスタッフに触ってもらい、説明なしでどこまでできるかを見てください
  • 既存ツールと連携できるか:カレンダーやレジとの連携を実際に設定してみてください

特に重要なのが、顧客側の画面です。予約に手間がかかる仕組みは、電話予約より使われません。管理側の機能がどれだけ充実していても、顧客が予約を完了できなければ意味がありません。

2〜3製品を並行して試すことをおすすめします。1つだけ試すと比較の基準がないため、使いにくさに気づけません。

スタッフへの周知と運用ルールの策定

導入して終わりにすると、電話予約とシステム予約が併存し、かえって管理が煩雑になります。決めておくべきルールは次のとおりです。

  • 電話予約を受けたときの入力担当と入力タイミング:その場で入力するのか、後でまとめるのか。まとめる運用はダブルブッキングの原因になります
  • 予約の変更・キャンセルを受けたときの処理手順:枠を開放するタイミングを明確にします
  • キャンセルポリシーの内容と、顧客への伝え方:予約画面への明示と、電話予約時の口頭説明の両方を決めます
  • 当日の予約確認をどの画面で行うか:紙に印刷するのか、タブレットで見るのかを統一します
  • 顧客情報の入力ルール:どこまで記録するかを揃えないと、後の分析に使えません

スタッフへの周知では、操作方法の説明だけでなく、なぜ導入するのかを共有してください。取りこぼしを減らし、電話対応の負担を軽くするためだという目的が共有されていれば、現場からの改善提案も出てきます。

顧客への案内も必要です。既存顧客には、次回来店時にWeb予約やLINE予約の方法を伝えます。予約ページのURLやQRコードを名刺サイズのカードにして渡す、レシートに記載する、店内に掲示するといった方法が有効です。

移行期間中は電話予約も受け付けますが、どの時点でWeb予約を主軸にするかを決めておいてください。期限を切らないと、いつまでも両方の運用が続きます。

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まとめ:自社の業種・規模に合った予約管理システムを選ぼう

予約管理システム選びの要点を振り返ります。

まず、自社の予約タイプを確認してください。時間枠、イベント、スタッフ指名、リソース、座席指定のどれにあたるかで、候補は大きく絞られます。ここが合っていなければ、他の条件がどれだけ良くても運用に乗りません。

次に、3つのタイプから選びます。予約の形式がシンプルなら汎用型、業種特有の業務があるなら業種特化型、リピート来店が中心で顧客との接点を増やしたいならLINE特化型が候補になります。

そして、無断キャンセル対策を必ず確認してください。事前決済とリマインドは、注意喚起では減らせない損失を仕組みで減らす手段です。

飲食業界だけで年間およそ2,000億円とも言われる損失規模(前述の経済産業省レポートが引用する推計値)を踏まえれば、この機能の有無は月額の差を上回る判断材料になります。

費用は、月額だけでなく決済手数料と予約件数の上限まで含めて比較してください。無料プランから始めて、予約件数が上限の8割に達したタイミングで有料へ移行するのが現実的な進め方です。

タイプ別おすすめ早見表

自社の状況に近い行から検討を始めてください。

自社の状況

適したタイプ

検討対象の製品

まず無料で予約のWeb化を試したい

汎用型

RESERVA/STORES 予約/Square 予約

予約件数の季節変動が大きい

汎用型

Airリザーブ(予約件数が無制限)

予算を抑えつつ機能の幅も欲しい

汎用型

SelectType/SuperSaaS/EDISONE

多拠点・大規模で運用したい

汎用型

ChoiceRESERVE/リザエン

宿泊・教育など幅広い業種で使いたい

汎用型

eReserve

飲食店で席の割り当てまで管理したい

業種特化型

トレタ予約台帳

美容サロンでスタッフ指名・複数予約経路を集約したい

業種特化型

リザービア

月会費制のジム・スクールを運営している

業種特化型

Smart Hello

整骨院・治療院で電子カルテまで一元化したい

業種特化型

ワンモアハンド

スクールで講師の報酬計算まで自動化したい

業種特化型

WTE

劇場・スタジアムで座席を指定販売したい

業種特化型

モアリザ

LINEから手軽に予約してもらいたい

LINE特化型

リピッテ

LINEを予約以外の集客・販促にも使いたい

LINE特化型

KAKERU

予約管理システムの導入は、業務の効率化にとどまりません。取りこぼしていた予約が拾えるようになり、無断キャンセルが減り、蓄積した顧客データがリピート施策の材料になります。

売上の増加につながる打ち手を、データに基づいて選べるようになります。

まずは無料プランのある製品を2〜3つ選び、自社の予約枠を実際に設定してみてください。そのうえで、スマートフォンから自分で予約してみる。

この2つを試せば、自社に合うかどうかは資料を読み比べるより早く分かります。

引用元

・経済産業省「No show(飲食店における無断キャンセル)対策レポート」(2018年11月1日公表/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業による保存版)