「ノーコードツールでWebアプリを内製したい」「Bubbleという言葉はよく聞くが、自社の要件に合うのか判断できない」――こうした悩みを抱える経営者・事業担当者が増えています。

Bubbleは、プログラミング不要でWebアプリを構築できるノーコードツールの代表格ですが、向き不向き・料金体系・自社開発と外注の判断基準など、導入前に押さえるべき論点が少なくありません。

本記事では、Bubbleの概要から開発メリット・デメリット、具体的な事例、料金プラン、開発の始め方、さらには自社開発と開発会社への依頼を分ける判断基準までを体系的に解説します。

読み終えたときには、自社のプロダクトアイデアがBubbleに適しているかを判断できる状態を目指します。

Bubble(バブル)とは?ノーコードアプリ開発ツールの概要

Bubbleは、プログラミング言語を書かずにWebアプリケーションを開発できるノーコード開発プラットフォームです。

2012年に米国で創業され、現在では世界で数百万人以上の開発者・起業家が利用していると公式サイトで公表されています。

SaaS・マッチングサービス・業務システム・社内ツールなど、多様な用途で採用されている点が特徴です。

ノーコードとは?
ソースコードを書かずに、画面操作だけでアプリケーションを構築する開発手法。ビジュアルエディタでUIを配置し、条件分岐・データ処理・外部連携をGUI上で定義します。

Bubbleでできること

Bubbleでは、一般的なWebサービスに求められる機能の大半を実装できます。

具体的には、ユーザー登録・ログインなどの認証機能、リレーショナルなデータベース設計と操作、画面遷移・条件分岐を含むワークフロー制御、Stripeなどの決済システム連携、外部APIとのデータ連携、自動メール送信などが挙げられます。

代表的なユースケースは次の通りです。

  • SaaS型のWebサービス(予約管理・タスク管理・プロジェクト管理など)
  • マッチングプラットフォーム(BtoBマーケットプレイス・人材マッチング)
  • 社内業務アプリ(顧客管理・在庫管理・申請ワークフロー)
  • MVP(最小機能プロダクト)での仮説検証用アプリ

従来のフルスクラッチ開発で数か月から1年以上を要する規模の業務システムを、Bubbleでは数週間から数か月で構築できるケースも報告されています。

開発期間だけでなく費用の目安も把握しておきたい方は、Bubble開発の仕組みと費用もあわせてご確認ください。

Bubbleでできないこと

一方で、Bubbleには構造上不得意な領域も存在します。

代表的なものは、リアルタイム性が極めて求められるゲーム・動画配信・高頻度トレーディング系のアプリと、膨大なデータ量を高速処理する必要があるデータ基盤領域の2つです。

なお、かつて弱点とされていたモバイルアプリについては、2025年6月にネイティブモバイル開発(React Nativeベース)が公開され、Mobileプラン(月額42ドル〜)を契約すればiOS/Androidのネイティブアプリを開発し、App Store・Google Playへ公開できるようになりました。従来主流だったPWA(Progressive Web Apps)やラッパー型のネイティブ化プラグインは、現在では代替手段の一つという位置づけです。

ただし、描画処理やアニメーションの細かな最適化、大規模ユーザーを捌く高負荷アーキテクチャの設計には、フルスクラッチ開発と比較して制約があります。

要件がこれらの領域に強く寄る場合は、Bubble単体では実現が難しいと判断する必要があります。

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Bubbleでアプリ開発するメリット

Bubbleの強みは、「開発スピード」「導入ハードルの低さ」「表現の自由度」に集約されます。

ここでは代表的な4つのメリットを整理します。

プログラミング不要で非エンジニアでも開発可能

最大のメリットは、プログラミング言語を書かずにアプリを組み立てられる点です。

画面設計はドラッグ&ドロップ、ロジックは「When(トリガー)→ Do(アクション)」というGUI形式で定義できるため、事業担当者・デザイナーなど非エンジニア職でも開発に参加できます。

これにより、要件定義からプロトタイプ作成までを事業サイドだけで完結できるケースも増えています。

一般的なフルスクラッチ開発では、要件定義とプロトタイプ作成だけで数週間以上を要することが珍しくありませんが、Bubbleでは数日で触れるプロトタイプを作成することも可能です。

環境構築が不要ですぐに始められる

Bubbleは完全なクラウド型ツールのため、ローカル環境のセットアップやインフラ構築が不要です。

Webブラウザさえあれば、アカウント作成直後からエディタを利用できます。

従来の開発では、以下のような環境準備に多くの工数を要していました。

  • サーバー・データベースのプロビジョニング
  • 開発言語・フレームワークのインストールとバージョン管理
  • CI/CD・デプロイパイプラインの構築
  • ステージング環境・本番環境の分離

Bubbleでは、これらの多くが初期状態で整備されており、開発者は業務ロジックの構築に集中できます。

結果として、企画からリリースまでのリードタイムを大幅に短縮できます。

無料プランで試せる

Bubbleには無料プランが用意されており、学習・検証段階であれば費用ゼロで開発を試せます。

無料プランではアプリの開発・プレビュー・データベース操作・Workflowの実行が可能で、Bubbleのサブドメイン上で動作確認を行えます。

本番環境への独自ドメイン接続・外部公開などには有料プラン(Starter以上)が必要ですが、プロトタイプ開発の段階では無料プランで十分に事足ります。

「まず触ってみてから導入可否を判断したい」というニーズに適した設計と言えます。

デザインの自由度と拡張性の高さ

Bubbleは、ノーコードツールの中でもデザイン自由度が高い部類に属します。

テンプレート依存のツールとは異なり、ピクセル単位での要素配置・独自CSSの適用・複雑なレイアウトに対応できるため、BtoCサービスのような見た目要件が厳しいアプリでも活用可能です。

さらに、公式プラグイン市場には数千種類のプラグインが公開されており、Stripe・Google Maps・SendGridなど主要な外部サービスとの連携を短時間で実現できます。

独自のプラグイン開発も可能なため、拡張性の面でもエンタープライズ要件に耐え得る設計となっています。

Bubbleでアプリ開発するデメリット・注意点

Bubbleには明確な強みがある一方、事前に理解しておくべき制約・デメリットも存在します。

導入前に認識しておくことで、想定外の手戻りを防げます。

エディタ・ドキュメントが英語中心

Bubbleのエディタ画面・公式ドキュメント・コミュニティフォーラムは、いずれも英語が中心です。

2026年4月時点では、エディタ自体の日本語化は公式対応されていません。

そのため、学習初期は用語・UI表記に慣れるまでのハードルが一定あります。

ただし、アプリ内で扱うコンテンツ(表示テキスト・データベース内の文字列・送信メール本文など)は日本語で自由に構築可能なため、「エディタは英語/アプリは日本語」という使い分けが前提となります。

社内で運用する場合は、英語UIに抵抗がないメンバーを主担当にアサインする配慮が必要です。

学習コストがかかる

「ノーコード=すぐに何でも作れる」というイメージは、実態とは差があります。

Bubbleで本格的なアプリを作る場合、以下の概念を段階的に学ぶ必要があります。

  • データベース設計(Data type・Field・Thing)
  • Workflowの実行順序と参照式
  • Conditionalによる動的表示制御
  • Flexbox-based Responsiveによるレスポンシブ設計
  • プライバシールール(Privacy Rules)によるアクセス制御

体系的に学ぶと、数十時間から数か月単位の学習時間が必要になるケースが一般的です。

「コードは書かないが、考え方はエンジニアリングに近い」という点を押さえておく必要があります。

表示速度・パフォーマンスの制約

Bubbleは、フルスクラッチ開発のアプリと比較すると、表示速度・パフォーマンス面で制約があります。

特に、1ページ内に多くの要素を配置し、複雑な検索条件のRepeating Groupを多用すると、初期表示が数秒単位で遅くなるケースが報告されています。

また、データベース内のレコード数が数万件・数十万件を超えると、検索パフォーマンスに影響が出る場合があります。

この制約への対策としては、ページ分割・サーバーサイド処理の活用・インデックス用フィールドの設計・キャッシュ機構の利用などが挙げられますが、いずれも設計段階からの配慮が必要です。

大量データを高速処理する要件がある場合は、Bubble単体ではなく外部DBとの組み合わせも検討対象となります。

ただし、「規模が大きいサービスはBubbleでは扱えない」という理解は正確ではありません。Bubble公式のCustomersページでは、100万人以上のユーザーを抱えるサービスの運用事例も紹介されています。パフォーマンスは規模そのものよりも設計品質に左右されるため、初期段階から負荷設計・WU消費設計の方針を固めておくことが重要です。

SEO対策には設計上の工夫が必要

BubbleはSPA(Single Page Application)に近い構造で動作するため、従来のHTMLベースのWebサイトと比較してSEO対策に一定の工夫が必要です。

もっとも、ページ単位のmeta情報(タイトル・ディスクリプション)設定やサイトマップの自動生成は標準機能として用意されています。基本的なSEO要件であれば、標準機能の範囲で対応可能です。

一方で、構造化データ(JSON-LD)の埋め込みやOGP画像の動的生成といった応用的な施策は、標準機能だけでは対応しきれず、HTMLヘッダーへの追記やプラグインの併用など個別の作り込みが必要になるケースがあります。

検索流入を主要チャネルに据えるプロダクトでは、こうした設計コストを見込んだうえで採否を判断してください。会員向けサービス・業務システム・マッチングアプリなど、ログイン後の体験価値が主となるサービスとは特に相性が良いと整理できます。

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Bubbleに向いているアプリ・向いていないアプリ

ここまでのメリット・デメリットを踏まえ、Bubbleで開発すべきアプリと、そうでないアプリの判断軸を整理します。

Bubbleに向いているケース

Bubbleに向いているアプリの代表例は、次の通りです。

  • 社内業務の効率化アプリ(顧客管理・在庫管理・申請フロー)
  • BtoB向けのSaaS型ツール(予約管理・プロジェクト管理)
  • マッチング・コミュニティ型のWebサービス
  • 新規事業のMVP(最小機能プロダクト)
  • ログイン前提でSEO要件が少ないサービス

これらの共通点は、「ビジネスロジック・データ管理・ユーザー体験の作り込み」が価値の中心となる領域であることです。

UIの基本パターンとデータ操作が固まっている領域では、Bubbleの開発効率が最大化されやすくなります。

Bubbleに向いていないケース

  • ミリ秒単位のリアルタイム性が求められるゲーム・配信サービス
  • 高度なデータ分析基盤・ML推論基盤
  • 構造化データや動的OGPを多用する、検索流入主体のオウンドメディア
  • 描画処理・アニメーションの緻密な最適化が競争力の源泉となるプロダクト

これらの領域では、リアルタイム性・処理性能・SEOの作り込みが事業KPIに直接影響するため、フルスクラッチ開発や別種のプラットフォームを選定する方が合理的です。

なお、「大量トラフィックのBtoCサービス」「モバイルアプリ」は、かつてはBubbleの不向き領域とされていましたが、現在はいずれも一律に除外すべき対象ではありません。前者は公式に100万ユーザー超の運用事例があり、後者は2025年からネイティブアプリ開発に対応しています。ただし、いずれも設計品質と追加プランの契約が前提となる点は押さえておく必要があります。

Bubbleで開発されたアプリの事例

Bubbleで開発された代表的なアプリのジャンル・傾向を、国内・海外それぞれ整理します。

※本項では、個別の開発会社名の記載は避け、ジャンル・事例傾向に絞って紹介します。

国内のBubble開発事例

国内では、スタートアップの新規サービス立ち上げ・大企業の社内DX領域で、Bubbleの採用事例が増えています。

代表的な適用ジャンルは以下の通りです。

  • BtoBマッチングサービス(専門人材・サプライヤー・士業など)
  • 会員制の業界特化型コミュニティ
  • 中小企業向けSaaS(予約管理・顧客管理・勤怠管理)
  • 社内向け業務アプリ(稟議・申請・顧客台帳)

特に、予算数百万円規模でMVPを短期間にリリースしたいスタートアップと、「まずは部門内で試験運用し、効果を見て横展開する」DX施策との相性が良いと整理されています。

開発期間は、小規模アプリで1〜2か月、中規模サービスで3〜6か月が目安となるケースが一般的です。

海外のBubble開発事例

海外では、シリコンバレーや欧州を中心に、Bubble製サービスで資金調達に成功した事例や、数万人規模のユーザーを抱えるSaaSに成長した事例が複数報告されています。

代表的なジャンルは次の通りです。

  • HR(採用管理・タレントマネジメント)
  • マーケットプレイス(ハンドメイド・中古品・専門サービス)
  • 教育・オンラインコース管理
  • FinTech領域の一部サービス(決済・精算関連)

フルスクラッチ開発にこだわらず、「プロダクトマーケットフィットを検証する段階はBubble、スケールフェーズで必要に応じてリアーキテクチャする」という二段構えの戦略が、海外ではスタンダードになりつつあります。

Bubbleの料金プラン

Bubbleの料金プランは、2023年4月以降「ワークロードユニット」を基準とした従量要素を含む体系に改定されています。

ここでは、無料プランと有料プランの概要を整理します。

無料プランでできること

無料プランは、学習・検証段階のユーザー向けに提供されています。

主な機能は以下の通りです。

  • アプリの開発・プレビュー
  • Bubbleサブドメイン上での動作確認
  • データベース作成とサンプルデータ登録
  • 基本的なWorkflowの実行
  • 無料プラグインの利用

一方、以下の機能は有料プランのみで利用可能です。

  • 独自ドメインの接続
  • 本番環境へのデプロイ
  • 外部向けのアプリ公開
  • 有料プラグインのサブスク
  • 外部連携用のBubble app API(Data API・Workflow API)

また、無料プランには月間50,000ワークロードユニット、データベース200レコード、ファイルストレージ0.5GB、エディタ1名という上限があります。操作を覚えたり動作を検証したりする用途には十分ですが、実データを入れて検証を進める段階では有料プランへの切り替えが前提になります。

なお、メール送信については無料プランでもBubble共有のSendGrid経由で利用できます(送信数などに制限あり)。独自ドメインからの送信や独自SMTPの利用には有料プランが必要です。

有料プランの選び方

有料プランはStarter・Growth・Team・Enterpriseの4ランクに分かれています(プラン名・価格は改定されることがあるため、最新はBubble公式の料金ページで確認してください)。

選び方のポイントは、以下の3軸です。

  • 想定ユーザー数・トラフィック量
  • 必要なワークロードユニット
  • 独自ドメイン・外部公開・高度な機能の要否

小規模アプリ・社内利用であれば最下位の有料プランで十分ですが、BtoCサービスなどアクセス負荷が読めないプロダクトは、アクセス増に耐えられる中上位プランを選定する必要があります。

プランごとの月額費用やワークロードユニットの仕組みについてはBubbleの料金プランの選び方で解説しています。

ランニングコストは、月額数千円〜数万円程度のレンジに収まるケースが多いものの、ワークロードユニット消費量によって変動する点に注意が必要です。

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Bubbleでアプリ開発を始める流れ

初めてBubbleに触れる場合の推奨ステップを整理します。

全体の流れは以下の3ステップです。

1. アカウント作成

2. チュートリアルで操作に慣れる

3. 小さなアプリを1本作ってみる

Step1: アカウント作成

Bubble公式サイト(bubble.io)にアクセスし、右上の「Get started」ボタンからアカウントを作成します。

メールアドレス・パスワードを入力、またはGoogleアカウント連携で登録が可能です。

確認メールのリンクをクリックし認証を完了すると、簡単なアンケートを経てダッシュボードに遷移します。

この段階では、費用は一切発生しません。

Step2: チュートリアルで操作に慣れる

アカウント作成後は、公式チュートリアル「Bubble Academy」で基本操作を学びます。

エディタ上でガイドに沿って手を動かしながら学べる構成のため、ドキュメントを読むだけよりも理解が定着しやすい設計です。

この段階で押さえておくべきポイントは次の通りです。

  • Design・Workflow・Dataという3つの主要タブの役割
  • 要素の配置と右パネルでのプロパティ設定
  • Workflowの「When(トリガー)→ Do(アクション)」構造
  • Dataタブでのテーブル・フィールド定義

チュートリアルだけで全てを理解する必要はなく、あくまで「最低限触れる状態」を目指すのが効率的です。

Step3: 小さなアプリを1本作ってみる

チュートリアル後は、実際に小さなアプリを1本、最後まで作りきる経験が重要です。

最初のアプリには、タスク管理・簡易CRM・社内問い合わせ管理など、機能数が限定的で業務理解が深いテーマを選ぶのが推奨されます。

1本作り切ることで、データベース設計→UI構築→Workflow設定→プレビュー検証というBubbleの開発フロー全体を体得できます。

「完璧なものを時間をかけて作る」よりも、「粗くてよいのでまず動くものを短期間で作る」姿勢が、学習効率を最大化します。

自社で開発するか、開発会社に依頼するかの判断基準

Bubbleを活用する際、「自社で内製するか、開発会社に外注するか」は最初の大きな意思決定です。

ここでは、両者の判断基準を整理します。

自社開発に向いているケース

自社開発(内製)に向いているのは、以下の条件が揃うケースです。

  • アプリの要件がシンプル(機能数10個以下など)
  • 社内にBubbleを継続的に学習できる担当者がいる
  • 業務要件が頻繁に変わり、スピード重視で改善を重ねたい
  • プロダクトが社内利用・部門内利用に閉じている
  • 予算よりも「内製化ノウハウの蓄積」を優先したい

内製のメリットは、事業理解のある担当者が手を動かすため、要件伝達のズレが発生しにくい点です。

業務プロセスの変更に合わせて即時に改修でき、外部コミュニケーションコストも発生しません。

一方で、担当者が学習に投下する時間が、一般的なフルスクラッチ開発よりは少ないものの、数十〜数百時間単位で必要になる点は認識しておく必要があります。

開発会社への依頼に向いているケース

開発会社への依頼(外注)に向いているのは、以下のケースです。

  • BtoC向けなど事業KPIに直結するプロダクトを短期間でリリースしたい
  • データベース設計・権限設計・決済連携など複雑な要件を含む
  • 社内に開発・運用を担える人材がいない、または本業に集中させたい
  • デザイン要件が高く、UI/UXの品質が競合優位性となる
  • 複数人で並行開発・テスト・運用する必要がある

外注のメリットは、Bubbleの設計ノウハウ・ベストプラクティスを持つ専門家が、要件定義から設計・実装・運用支援までを一貫して対応できる点です。

自社内でゼロから学習する時間を事業本業に振り向けられるため、トータルでのリードタイムとROIに優位性が生まれやすくなります。

ランニング視点では、初期開発後の改修・機能追加・運用保守まで含めた中長期パートナーシップを前提に選定するのが現実的です。

パートナー選びの際は、費用相場や選定ポイントを整理したBubble開発会社の比較が判断材料になります。

「自社開発 vs 外注」は二者択一ではなく、フェーズで切り替える発想も有効です。MVP段階は外注で短期リリース→運用フェーズで一部機能を内製化、という二段構えを採るケースも増えています。

よくある質問(FAQ)

Bubble導入検討時によく寄せられる質問を整理します。

Bubbleでネイティブアプリは作れる?

作れます。Bubbleは2025年からネイティブiOS/Androidアプリの開発に対応しており、App Store・Google Playへの公開も可能です。

プッシュ通知・カメラ・位置情報といった端末機能も、Bubbleのネイティブ機能として利用できます。

ストアへの公開には、Mobileプラン(月額42ドル〜)またはWeb+Mobileプラン(月額59ドル〜)の契約が必要です。なお、モバイル関連機能はWebアプリと比べて提供開始からの期間が短く、一部にベータ段階の機能が含まれるため、要件が固まっている場合は公式ドキュメントで対応範囲を確認したうえで採否を判断してください。

セキュリティは大丈夫?

Bubbleは、商用SaaSとしてのセキュリティ基準を満たす機能を提供しています。

主な対策は以下の通りです。

  • HTTPS通信の標準化
  • パスワードの暗号化保存
  • Privacy Rulesによるデータアクセス制御
  • SOC 2 Type IIなど、主要なセキュリティ認証への対応

ただし、アプリ側の設計でPrivacy Rulesが正しく設定されていない場合、クライアント側から本来見えるべきでないデータが参照されるリスクがあります。

セキュリティは「Bubble任せ」ではなく、設計段階でのレビューが不可欠です。

英語ができなくても使える?

エディタ・公式ドキュメントは英語中心ですが、日常的なUI操作レベルであれば、翻訳ツールの併用で支障なく学習を進められます。

一方、Bubble Forum(英語コミュニティ)での質問・回答や、海外プラグインの詳細ドキュメント読解が必要な場面では、英語の読み書きができると学習効率が大幅に向上します。

社内運用の場合は、「ドキュメント翻訳・Forum確認を担当できるメンバー」を1名アサインしておくと、運用上の不安が大きく軽減されます。

まとめ|Bubbleは「向いているアプリ」を見極めて活用しよう

本記事では、Bubbleの概要から開発のメリット・デメリット、向き不向き、事例、料金プラン、開発の始め方、さらには自社開発と外注の判断基準までを解説しました。

要点を整理すると、以下の通りです。

  • Bubbleはノーコードで本格Webアプリを構築できるプラットフォーム
  • 2012年リリースで、世界で数百万人以上の開発者に利用されている
  • 社内業務アプリ・BtoB SaaS・MVP検証には特に相性が良い
  • ネイティブモバイルアプリにも対応済み(Mobileプランの契約が必要)
  • リアルタイム性・大規模データ処理が中核の要件、構造化データを多用するSEO主体のメディアには不向き
  • 無料プランで検証、事業利用は有料プラン前提
  • 「自社開発 vs 外注」はフェーズ・要件・人材状況から判断する

Bubbleは、従来のフルスクラッチ開発では数か月から1年以上を要する規模のWebアプリを、数週間から数か月で形にできる選択肢です。

一方で、プロダクト特性によっては向き不向きがあるため、導入判断は事業KPIと要件から逆算する必要があります。

自社で内製するリソースと時間が限られる場合は、Bubble開発に知見を持つパートナー企業への相談から始め、要件定義・設計レビューの段階で「Bubbleに適しているか」を第三者視点で検証することが、失敗リスクを抑える最短ルートとなります。

引用元