ノーコード開発の代表格であるBubbleの導入を検討する際、最初のハードルになるのが料金プランの理解です。

2023年4月にワークロードユニット制へと移行したことで、旧来の「サーバー容量による課金」とは仕組みが大きく変わり、公式サイトの情報だけでは判断しきれないという声も増えています。2026年10月には、AI機能の利用枠である「AIクレジット」も加わりました。

本記事では、Free・Starter・Growth・Team・Enterpriseの5プランの特徴、ワークロードユニットとAIクレジットの仕組み、用途別の最適プラン、契約前に押さえるべき注意点までを網羅的に解説します。

あわせて、受託開発者向けの特殊プランであるAgencyプランについても整理します。

Bubbleの料金プランの全体像

Bubbleは、米国発のノーコード開発プラットフォームで、Webアプリケーションをコード記述なしで構築・公開できるサービスです。

2012年のサービス開始以来、料金体系は複数回アップデートされており、現行の本番運用向け料金プランは全5種類で構成されています。

現行の5プラン構成

現在提供されているプランは以下の5つです。

プラン

位置付け

主な対象

毎月のAIクレジット

Free

無料の学習・テスト用プラン

学習者・検証目的

500

Starter

有料エントリープラン

個人開発・小規模MVP

1,000

Growth

中規模向け本格運用プラン

チーム開発・成長フェーズ

2,000

Team

組織利用向け上位プラン

大規模プロジェクト

4,000

Enterprise

大企業向け個別見積プラン

エンタープライズ・高セキュリティ要件

無制限(料金ページの表示)

各プランの主な違いは、「公開可否」「独自ドメイン設定」「毎月のワークロードユニット」「毎月のAIクレジット」「アプリを編集できる人数」「セキュリティ機能」「サポート範囲」などです。

なお、上記5プランとは別に、受託開発者・エージェンシー向けのAgencyプランが用意されていますが、これは本番公開ができない開発専用プランです。

2023年4月のワークロードユニット制移行

旧来のBubbleは「アプリのサーバー処理能力」に応じた段階課金でしたが、2023年4月に新料金体系へと移行し、現在は月間ワークロードユニット(WU)を軸とした従量構造に変わりました。従来の容量制のプランを契約していたアプリは、2024年10月まで旧プランを使い続けられました。

これにより、アプリの規模や処理量に応じて柔軟にコストをコントロールできる反面、WUの仕組みを理解しないまま運用するとコストが想定以上に膨らむリスクもあります。

料金プラン選定の前提として、まずはWUの概念を押さえることが重要です。

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Bubbleの料金体系の特徴|契約前に知るべき3つのこと

Bubbleの料金体系を理解するうえで、事前に押さえておきたいポイントは次の3つです。

1. 料金はアプリ単位で発生する

2. 月額契約と年額契約で単価が異なる

3. 有料化のタイミングはサービス公開時

それぞれ、契約前の判断を誤らないために重要なポイントです。

1.料金はアプリ単位で発生する

Bubbleの課金単位は「アカウント」ではなく「アプリ」です。

1つのBubbleアカウントで複数のアプリを開発・保有することは可能ですが、有料プランに加入しない限り公開はできません。

複数アプリを本番運用したい場合は、Enterprise以外のプランでは、アプリごとに有料プランを契約する必要があります。Agencyプランを契約していても、複数アプリを1契約で本番公開することはできません。

なお、プランはプロジェクトごとに選ぶ仕組みで、1つのプロジェクトにWebとモバイルのアプリを含める場合は、Web + Mobileのプラン1つで両方をまかなえます。Enterpriseには、1つのプランで複数のアプリを運用する機能があります。

公開するアプリが複数ある場合は、Enterprise以外ではアプリの数だけプランの料金がかかる前提で予算を組んでください。

2.月額契約と年額契約で単価が異なる

年払いは月払いより割安で、Web版の割引は約11〜18%です(2026年10月20日以降の価格で計算)。

プラン

年払い(月あたり)

月払い

割引率の目安

Starter

$32(10月19日までは$29)

$39(10月19日までは$32)

約18%

Growth

$119

$134

約11%

Team

$349

$399

約13%

Starter(Web)は、2026年10月20日から月払い$39・年払い$32(1か月あたり)になります。すでにStarter(Web)を契約している場合は、次の更新日から新しい価格になります。

※上記はWebアプリ向けプランの価格です。ネイティブiOS/Androidアプリを開発・ストア公開する場合は、別系統のプランを契約します。Starterを例にすると、系統ごとの価格は次のとおりです。

プラン系統

年払い(月あたり)

月払い

対象

Web

$32(10月19日までは$29)

$39(10月19日までは$32)

Webアプリのみを開発・公開する場合

Mobile

$42

$49

ネイティブモバイルアプリのみを開発・公開する場合

Web + Mobile

$59

$69

WebとモバイルをまとめてBubbleで運用する場合

Growth・Teamも同様に3系統に分かれており、たとえばGrowthは年払いでWeb $119/Mobile $169/Web + Mobile $209です。

10月20日の値上げはWeb版のStarterだけで、MobileとWeb + Mobileの価格は変わりません。

長期運用が確定しているサービスほど年額契約のメリットが大きくなります。

PMFとは?
プロダクトマーケットフィット(Product Market Fit)の略で、提供するサービスが市場のニーズに合致している状態のこと。

3.有料化のタイミングはサービス公開時

Bubbleは、開発中の段階であれば無料で利用可能です。

有料プランが必要になるのは、主に以下のタイミングです。

  • アプリを一般公開する(Live Version)
  • 独自ドメインを設定する
  • 有料プラグインのサブスクや、外部連携用のBubble app API(Data API・Workflow API)を利用する
  • 月間処理量(WU)が無料枠を超える
  • AIクレジットを追加で購入する(無料プランでは購入できない)

検証段階では無料で開発を進め、公開直前にStarter以上へ切り替えるのが一般的な流れです。

ワークロードユニット(WU)とは?新料金体系の仕組み

ワークロードユニット(WU)は、Bubbleが2023年4月以降採用している処理量ベースの計測指標です。

ワークロードユニットとは?
Bubble上で発生するサーバー処理(ワークフロー実行・データベース操作・API通信など)を一定の単位で数値化したもの。アプリの規模・使われ方に応じて消費量が変動する。

WUが消費される主な処理

WUは、以下のような処理で消費されます。

  • ワークフローの実行(ボタン押下やページ遷移時のアクションなど)
  • データベースの作成・読み込み・更新・削除
  • 外部APIへのリクエスト送信と応答受信
  • スケジュール実行(バックグラウンドジョブ)
  • メール送信などの通知系処理

ユーザー数が増えるほど、また機能が複雑化するほどWU消費量も増加します。

開発段階では少量でも、公開後のアクセス増で一気にWUが消費されるケースが典型例です。

プラン別の月間WU上限(目安)

プランごとに付与される月間WUは異なり、Freeが最も少なく、上位プランほど多い構造です。

プラン

毎月のWU

超過課金

Free

5万

使えない

Starter

17.5万

1,000WUあたり$0.30

Growth

25万

1,000WUあたり$0.30

Team

50万

1,000WUあたり$0.30

Enterprise

個別

個別

有料プランには、これとは別に開発環境用の10万WUが毎月付きます。上限を超えた分は、超過課金(overages)か、ワークロードティア(WUの追加購入)で対応します。FreeとAgencyは、超過課金もワークロードティアも使えません。

WU不足時の挙動

月間WU枠を使い切った場合、Bubbleの挙動は超過課金(overages)の設定によって変わります。

  • overagesを有効にしている場合:1,000WUあたり$0.30で自動的に追加課金され、アプリは稼働を継続する
  • overagesを無効にしている場合:一部のワークフローが止まるのではなく、アプリ全体が一時的にオフラインになる
  • オフラインになったあとは、超過課金をオンにするかワークロードティアを買うと再開できる。オフのままなら、次の請求期間の始まりに再開する

安定運用のためには、月間WU消費量のモニタリング、利用量アラートの設定、そしてoverages設定の確認が不可欠です。

「気づかないうちにサービスが停止していた」という事態を避けるため、公開前に必ず設定状態をチェックしてください。

AIクレジットとは?2026年10月に始まったAI機能の利用枠

AIクレジットとは、BubbleのAI機能を使うときに消費する利用枠のことです。2026年10月6日に始まり、無料プランを含むすべてのプランに毎月付与されます。使うのはAgent 2でのアプリの作成・修正と、画像・テストデータの生成です。アプリ生成(Create with AI)とエディタでの手作業は使いません。

プラン

毎月のAIクレジット

追加購入

Free

500

できない(Starter以上に変更)

Starter

1,000

できる

Growth

2,000

できる

Team

4,000

できる

Agency

1,000

公式サイトに記載なし

Enterprise

無制限(料金ページの表示。マニュアルでは個別)

担当者に確認

※付与数は、Web・Mobile・Web + Mobile、月払い・年払いで同じです。毎月1日に付与数に戻り、余っても繰り越せません。追加購入は1,000クレジット$10(2,000=$20、5,000=$50)で、購入から6か月有効です。残高はアカウントではなくアプリごとです。

AIクレジットとワークロードユニットは別に数えます。片方を使い切っても、もう片方には影響しません。1回の依頼でどれくらい使うかや、Agent 2の使い方は、Bubble AIの機能と料金の解説記事で紹介しています。

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各料金プランの詳細と選び方

Bubbleの現行の5プラン構成(Free・Starter・Growth・Team・Enterprise)の位置付けと主な対象

ここからは、5つのプランそれぞれの特徴と、適した利用シーンを整理します。

Free|学習・プロトタイプ検証向け

Freeプランは、Bubbleの機能を試すための入門プランです。

主な用途は以下の通りです。

  • Bubbleの操作学習
  • UIデザインの試作
  • データベース構造の検証
  • ロジック(ワークフロー)の試作
  • 毎月500のAIクレジットで、Agent 2による修正を試す(追加購入はできない)

ただし、アプリの一般公開や独自ドメイン設定はできず、Bubble側のサブドメイン上で動作確認する形になります。

本番運用には不向きですが、初期学習・検証用途としては十分活用できます。

Starter|個人開発・小規模MVP向け

Starterは、個人開発者や小規模MVPをスピーディーに公開したいケース向けのエントリープランです。

  • アプリの一般公開が可能
  • 独自ドメイン設定が可能
  • Bubble app API(Data API・Workflow API)と有料プラグインのサブスクが使える
  • 毎月17.5万WU、AIクレジット1,000
  • アプリを編集できるのは1人

個人開発、βテスト公開、社内ツールのプロトタイプなどに適しています。

料金は、Web版が2026年10月20日から月払い$39・年払い$32(1か月あたり)です。

必要なWUは利用者数だけでは決まらないため、無料プランで消費量を確かめてから選ぶと安心です。

Growth|本格運用・チーム開発向け

Growthは、Starterよりも月間WU枠が拡張され、チーム開発・本格運用に対応するプランです。

  • アプリを編集できるのは2人
  • バージョン管理の拡張(Premium)とブランチ10個
  • 2段階認証
  • 毎月25万WU、AIクレジット2,000

なお、サブアプリ機能はGrowthでは利用できず、Teamプラン以上が必要です。

複数人で開発するプロダクトや、継続的に機能追加を行うプロダクトに適しています。

Team|大規模プロジェクト・複数開発者向け

Teamプランは、社内組織や大規模プロジェクトでの利用を想定した上位プランです(年払い$349/月・月払い$399/月)。

  • 毎月50万WU、AIクレジット4,000
  • アプリを編集できるのは5人
  • サブアプリ機能の利用
  • ブランチ25個、予約デプロイ、アラート

社内業務システム、BtoB SaaSのバックオフィス、中〜大規模なユーザーベースを持つサービスに適しています。

一方で、SSO(シングルサインオン)はTeamプランには含まれず、Enterpriseプランだけの機能です。なお、SOC 2 Type IIへの準拠は全プランに付いており、Enterpriseでは SOC 2 の報告書を受け取れます。

セキュリティポリシー上SSOが必須要件の場合は、Enterpriseを検討してください。

SSOとは?
シングルサインオンの略で、一度の認証で複数のシステムにログインできる仕組み。企業のセキュリティポリシーで必須要件となる場合が多い。

Enterprise|エンタープライズ・高セキュリティ要件向け

Enterpriseは、大企業や高いセキュリティ・ガバナンス要件を持つ組織向けの個別見積プランです。

  • SSO(シングルサインオン)対応
  • SOC 2の報告書(SOC2 Report)の提供
  • 1つのプランで複数のアプリを運用できる
  • WUは個別に設計。AIクレジットは料金ページでは無制限(マニュアルでは個別で、担当者に確認)
  • 専用サポート・カスタム契約条件
  • 請求書・ACH(銀行振込)での支払い

料金は公開されておらず、Bubbleの営業窓口への問い合わせによる個別見積となります。

Agencyプランは本番運用プランではない

受託開発会社やノーコードエージェンシー向けに、BubbleはAgencyプランを提供しています。ただし、これは前述の5プランとは性格が異なる開発専用プランです。

Agencyプランの位置付けは以下の通りです。

  • 受託開発者が、クライアント案件のアプリを開発中のみ低コストで扱える
  • アプリの本番公開(Live Version)はできない
  • 公開段階では、対象アプリをクライアント側のアカウント/運用プラン(Starter等)へ移管する必要がある

Agencyプランにも毎月1,000のAIクレジットが付きます。クライアントのアプリで作業するときは、そのアプリのクレジットを使います。

つまり、「Agencyプランに複数アプリを集約して本番運用する」という使い方はできません。Bubbleの課金はあくまでアプリ単位であり、複数アプリを運用する場合はアプリごとに個別の運用プランを契約するのが原則です。

受託開発におけるAgencyプランの正しい使い方は、「開発フェーズのコストを抑える手段」であり、「運用コストを圧縮する手段」ではない点に注意してください。

Bubbleの無料プランでできること・できないこと

Freeプランは「学習・検証用」と位置付けられていますが、具体的にどこまでできるのかが曖昧になりがちです。

ここで、可能・不可能な範囲を整理します。

区分

できること

できないこと

アプリ構築

新規作成・UI設計・DB設計・WF構築

本番公開(Live Version)

公開・ドメイン

Bubbleサブドメインでのテスト公開

独自ドメイン設定

拡張機能

無料プラグイン・API Connectorの利用

有料プラグインのサブスク・Bubble app API

運用

テスト環境での動作確認

サブアプリ作成(Team以上)・高度なバージョン管理

処理量

毎月5万WU(開発には十分と公式は説明)

十分なWU枠の確保

AI

アプリ生成、Agent 2(毎月500クレジット)

AIクレジットの追加購入

Freeプランでできること

Freeプランで実行できる作業は、以下の通りです。

  • アプリの新規作成
  • UIデザインの構築
  • データベースの設計と試験運用
  • ワークフロー(ロジック)の構築とテスト
  • プレビュー環境での動作確認
  • Bubbleのサブドメイン(例:xxx.bubbleapps.io)でのテスト公開
  • アプリ生成と、Agent 2による修正(毎月500クレジットまで)

学習・検証・社内デモ程度であれば、Freeプランでも機能的には十分です。

Freeプランでできないこと

一方、以下の機能は有料プランでしか利用できません。

  • 独自ドメインでの公開
  • Live Versionでの本番公開
  • 有料プラグインのサブスクと、外部連携用のBubble app API(Data API・Workflow API)の利用
  • サブアプリの作成
  • 高度なバージョン管理・ブランチ機能
  • 十分な月間WU枠の確保
  • AIクレジットの追加購入

特に「本番公開」と「独自ドメイン設定」ができない点は、Freeの最大の制約です。

サービスとしてエンドユーザーに提供する段階では、必ず有料プランへの移行が必要になります。

料金プランの機能比較|17項目でチェック

Bubble料金プランの機能比較の要点(開発機能・チーム開発・運用機能・セキュリティ)

Bubbleのプランを選ぶ際、月額費用だけで比較すると誤った判断につながります。

ここでは、実務上重要な17項目で各プランを比較します。

開発機能の比較

基本の開発機能は、以下5項目で確認します。

1. アプリの公開可否

2. 独自ドメイン設定

3. サブアプリ作成(Teamプラン以上)

4. APIワークフロー

5. バックエンドワークフロー

本番運用を前提とする場合、最低でも「公開可否」「独自ドメイン」「APIワークフロー」の3点が利用できるStarter以上が要件となります。

チーム開発機能の比較

チーム開発機能は、以下5項目で確認します。

6. 開発者シート数

7. バージョン管理(Dev/Live)

8. ブランチ機能

9. 同時編集

10. 権限管理

チーム開発ではGrowth以上、組織規模が大きい場合はTeam以上が現実的な選択肢になります。

運用機能の比較

運用機能は、以下4項目で確認します。

11. 月間ワークロードユニット上限

12. ログ保持期間

13. スケジュールジョブ

14. ファイル容量

運用規模が大きくなるほど、WU上限とログ保持期間が重要な判断軸になります。

セキュリティ・サポート機能の比較

セキュリティ・サポート機能は、以下3項目で確認します。

15. SSO(Enterpriseプラン限定)

16. セキュリティチェック(Starterは基本5回、Growth以上は詳細なチェックも無制限)

17. 専用サポート

セキュリティポリシーの要件が厳しい企業ほど上位プランが求められ、SSOが必須要件となる場合はEnterpriseプランが前提となります。

プラン比較は「月額費用」ではなく「年間の総コスト+WU・AIクレジットの追加購入+開発者人数」で見るのが実務的です。

目的別のおすすめプラン

ここでは、利用者のタイプ別に最適なプランを整理します。

利用者タイプ

推奨プラン

選定理由

ノーコード学習者・初心者

Free

学習・操作検証・試作が目的で公開不要

個人開発者・副業MVP

Starter

低コストで本番公開・独自ドメインが可能

成長中のスタートアップ

Growth

複数開発者対応・WU枠拡張でスケール期に耐える

大規模組織・エンタープライズ

Enterprise(要問い合わせ)

SSO・コンプライアンス対応・専用サポート

受託開発会社・エージェンシー

Agency(開発時)+アプリごとの運用プラン

開発フェーズのコストを抑えつつ、公開時はクライアント側プランへ移管

ノーコード学習者・初心者

推奨プランはFreeです。

学習・操作検証・試作が目的であり、公開は不要なため、追加コストをかけずにBubbleの機能を理解することが優先されます。

まずはFreeで一通りの機能を触り、公開段階でStarterに切り替える流れが無駄がありません。

Freeプランで基本操作を身につけたい方は、3タブの使い分けから最初のアプリ完成までを解説したBubble入門ガイドが役立ちます。

個人開発者・副業MVP

推奨プランはStarterです。

低コストで本番公開・独自ドメイン設定が可能で、個人規模のサービスであれば機能要件をほぼ満たせます。

まずStarterで公開し、WUの消費や開発体制に合わせてGrowthに引き上げるのが合理的です。

成長中のスタートアップ・中小企業のプロダクトチーム

推奨プランはGrowthです。

複数開発者対応とWU枠の拡張により、スケール期の開発に耐えうる構成となっています。

社内に複数のBubble開発者を抱えるケースや、継続的な機能追加がある場合は、Growthが基本線になります。

大規模組織・エンタープライズ

推奨プランはEnterprise(要問い合わせ)です。

SSO・コンプライアンス対応・専用サポートなど、エンタープライズ要件を満たすための機能はEnterpriseプランで提供されます。

社内業務システムやBtoB SaaSの本格運用で、情報システム部門のセキュリティ要件(SSO必須など)がある場合は、Enterpriseが前提になります。

SSOが不要で、複数開発者・サブアプリ運用が主目的であればTeamプランでも要件を満たせるケースがあります。

受託開発会社・ノーコードエージェンシー

開発フェーズではAgencyプランが有効ですが、本番公開はAgencyでは行えません。

案件ごとにアプリを公開する段階では、クライアント側のアカウントで運用プラン(Starter・Growth・Team等)を契約し、アプリを移管する運用が前提となります。

そのため、受託開発会社の費用設計は「Agencyプラン=自社の開発コスト」「運用プラン=クライアントのランニングコスト」と切り分けて見積もることが重要です。

Bubble契約前に知っておきたい注意点

Bubble契約前に知っておきたい注意点(支払い方法と通貨、プラン変更・解約のルール、WU追加購入と予算管理)

プラン選定と同時に、実際の運用で後悔しないために押さえるべき注意点を整理します。

支払い方法と通貨

Bubbleの支払いはクレジットカードかデビットカード(Visa・Mastercard・American Express・JCBなど)で、通貨は米ドル建てです。請求書・銀行振込での支払いはEnterpriseだけです。

日本円で支払う場合は、為替レートの影響を受ける点に注意が必要です。

決済時の為替レート次第で、同じプランでも日本円換算での支払額は月ごとに変動します。

プラン変更・解約のルール

有料プラン同士の変更は、上げても下げてもすぐに反映され、料金は日割りで調整されます(使わなかった日数分は次回の請求で差し引かれます)。解約した場合は、請求期間の終わりまで今のプランが続きます。

支払い済みの料金は、年払いも含めて原則として返金されません。

中途解約・ダウングレードを想定する場合は、月額契約から始める方が安全です。

WU追加購入と予算管理

月間WU枠を超過した場合、超過課金(overages)を有効にしていれば、1,000WUあたり$0.30で自動的に課金されます。

使う量が多いと分かっている場合は、ワークロードティア(WUのまとめ買い)も選べます。Starter・Growth・Teamで使え、大きいティアほど超過分の単価が下がります。

ティア

追加されるWU(毎月)

料金(年払い/月払い)

超過単価(1,000WUあたり)

Tier 1

20万

$26/$29

$0.15

Tier 2

75万

$89/$99

$0.14

Tier 3

250万

$269/$299

$0.12

Tier 4

600万

$539/$599

$0.10

アクセスが急増するサービスでは、この超過課金が月額本体よりも大きくなる可能性があるため、プラン本体だけでなく超過分も含めた総予算で判断することが重要です。

一方で、overagesを無効にした場合はコストの上振れを防げますが、WU枠を使い切った時点でアプリ全体がオフラインになります。

「コスト上限を優先するか、稼働継続を優先するか」を事前に方針決めしておくことが、実務上の重要ポイントです。

日本円換算での目安

1ドル=約158円(2026年10月14日)で換算すると、Web版の目安は以下の通りです(年払い〜月払い)。

  • Starter:月額約5,100〜6,200円(2026年10月20日以降の価格)
  • Growth:月額約1万8,800〜2万1,200円
  • Team:月額約5万5,100〜6万3,000円
  • Enterprise:個別見積

Bubbleと他のノーコードツールの料金比較

Bubble以外のノーコード開発ツールとの料金比較も、選定時の重要な観点です。

主要ノーコードツールの料金レンジ

代表的なノーコード・ローコードツールの月額料金帯は、概ね以下のレンジに収まります。

ツール

月額料金レンジ

主な用途

Bubble

無料〜数十万円

Webアプリ・業務システム全般

Adalo

数千円〜数万円

モバイルアプリ中心

Glide

数千円〜数万円

スプレッドシート連携アプリ

FlutterFlow

数千円〜数万円

モバイルアプリ・クロスプラットフォーム

Webflow

数千円〜数万円

Webサイト・CMS用途中心

Bubbleは他ツールと比較して、Webアプリ・業務システム領域をカバーする機能の広さが特徴であり、その分上位プランの月額単価も高めに設定されています。

Bubbleが選ばれる主な理由

多くのプロジェクトでBubbleが選ばれる理由は、以下の4点に集約されます。

  • データベース・ワークフロー・APIを一体で扱える
  • 複雑なロジックを要する業務システム・SaaS開発に適している
  • プラグインエコシステムが充実している
  • 大規模コミュニティによる情報・ノウハウの蓄積が厚い

一方で、モバイルネイティブ志向のアプリや、単純な情報発信サイトではBubbleはオーバースペックになりやすく、用途に応じた使い分けが合理的です。

料金だけで比較しない判断軸

ノーコードツールの選定は、月額料金だけで決めると失敗しやすい領域です。

以下の観点を合わせて評価することをおすすめします。

  • 対応するアプリケーションの種類(Web/モバイル/業務システム)
  • 拡張性・外部連携の豊富さ
  • 運用スケール時のコストカーブ
  • 開発人材の調達しやすさ
  • セキュリティ・ガバナンス機能

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よくある質問(FAQ)

Bubbleの料金について、よく寄せられる質問をまとめました。

Q.Bubbleは本当に無料で使えますか?

開発・学習の範囲であれば無料で利用できます。

ただし、本番公開や独自ドメイン設定には有料プランが必要です。AIでの修正(Agent 2)も、毎月500クレジットまでは無料プランで使えます。

Q.途中でプラン変更はできますか?

アップグレード・ダウングレードとも可能です。

有料プラン同士の変更は、上げても下げてもすぐに反映され、料金は日割りで調整されます。解約した場合は、請求期間の終わりまで今のプランが続きます。

Q.複数のアプリを1契約で公開できますか?

Enterprise以外のプランではできません。Bubbleの課金はアプリ(プロジェクト)単位のため、公開するアプリごとに有料プランの契約が必要です。1つのプロジェクトにWebとモバイルのアプリを含める場合は、Web + Mobileのプラン1つで両方をまかなえます。Enterpriseには、1つのプランで複数のアプリを運用する機能があります。

受託開発者向けのAgencyプランも、開発中のアプリを扱うためのプランであり、複数アプリを本番公開するためのものではありません。

公開時は各アプリをクライアント側の運用プランへ移管します。

Q.ワークロードユニットを使い切ったらどうなりますか?

超過課金(overages)を有効にしていれば、1,000WUあたり$0.30で自動課金され、アプリは稼働を継続します。

無効にしている場合は、アプリ全体が一時的にオフラインになります。超過課金をオンにするか、ワークロードティア(WUの追加購入)を買うと再開でき、オフのままなら次の請求期間の始まりに再開します。

Q.AIクレジットを使い切ったらどうなりますか?

自動で課金されたり、プランが変わったりはしません。エディタでの手作業は続けられ、Agent 2は途中までの作業を残して止まります。

続けて使うには、毎月1日の付与を待つか、有料プランなら追加で購入します(1,000クレジット$10から)。

Q.法人契約・請求書払いは可能ですか?

請求書・銀行振込(ACH)での支払いに対応しているのはEnterpriseプランのみです。

Starter・Growth・Teamは管理画面(Settings>My plan)から申し込むセルフサービス型で、支払い方法はクレジットカードかデビットカードです(請求書自体はアカウントページから取得できます)。

法人としてまとまった請求書払いや複数アプリの一括請求が必要な場合は、Bubbleの営業担当に問い合わせてEnterpriseプランを検討することになります。

Q.SSOは使えますか?

SSO(シングルサインオン)はEnterpriseプラン限定の機能です。TeamプランではSSOは利用できません。

Q.日本語サポートはありますか?

Bubble公式の日本語サポートは限定的です。

日本企業がBubbleを採用する場合は、日本国内のBubble専門開発会社と連携することで、導入・運用の支援を受けやすくなります。

国内でBubble開発を依頼できる会社については、費用相場や選び方とあわせて比較記事にまとめています。

まとめ|自分の用途に合ったBubbleプランを選ぼう

Bubbleの本番運用向け料金プランは、Free・Starter・Growth・Team・Enterpriseの5種類で構成されており、2023年4月以降はワークロードユニット制による従量構造に移行し、2026年10月からはAI機能の利用枠「AIクレジット」も加わっています。

本記事のポイントは以下の通りです。

  • 料金はアプリ(プロジェクト)単位で発生し、アカウント単位ではない(Enterprise以外は、複数アプリはアプリごとに契約)
  • 年払いは月払いより割安(Web版で約11〜18%)。Starter(Web)は2026年10月20日から年払い$32/月・月払い$39/月
  • WU超過時は、overages有効なら$0.30/1,000WUで稼働継続、無効ならアプリ全体がオフラインになる
  • AIクレジットは全プランに毎月付与(Free 500〜Team 4,000)、追加購入は有料プランだけ
  • Freeは学習・試作向けで本番公開不可、Starter以上で公開可能
  • サブアプリはTeamプラン以上、SSOはEnterpriseプラン限定
  • Agencyは受託開発者向けの開発専用プランで、本番公開はできない
  • 17項目の機能比較や、用途別の推奨プランをもとに選定することで、過不足のないプラン選択が可能になる

料金だけで判断するのではなく、自社のサービスフェーズ・開発体制・想定ユーザー数・セキュリティ要件を踏まえたプラン選定が重要です。

プラン選定や運用設計に不安がある場合は、Bubbleの開発実績を持つノーコード開発会社への相談が、最短ルートになります。

※本記事の価格・機能情報は2026年10月14日時点のものです。Bubbleの料金体系は改定されることがあるため、

契約前に必ず公式料金ページおよび公式マニュアルで最新情報をご確認ください。

引用元